01 西欧思想を伝える周囲
02 科学本の生命
03 岩波文庫の宇宙(1)
04 時代と歴史のポピュラー小説
05 ペーパーバックライター
06

“史”のつく本

07 評伝する作家
08 千夜千冊(1)
09 千夜千冊(2)
10 忘れないための歴史
11 日本を旅する人
 
ようこそ、絶品堂書店へ。
絶品堂の棚をにぎわすのは、松岡正剛が注文したものの、「絶版本」、「品切本」としてすでに手に入らないことが分かった本の数々。
そんな"絶品な"本の中から、最近入荷した本を少しずつ紹介します。
【第10回】
忘れないための歴史
書 名 シリーズ 著 者 訳者 出版者 刊行年 事由
戦史(上・中・下)
岩波文庫
トゥーキュディデース
久保正彰
岩波書店
1967
戦争犯罪とは何か
岩波新書 藤田 久一 岩波書店 1995
「松代大本営」の真実−隠された巨大地下壕
講談社現代新書 日垣 隆 講談社 1994
ソ連軍進攻と日本軍−満洲―1945.8.9
中山 隆志 国書刊行会 1990
第二次世界大戦〜人類史上最大の事件〜 〈上・下〉
マーティン・ギルバート 岩崎俊夫 心交社 1994
大アジア主義と頭山満
葦津珍彦 日本教文社
1984
辛亥革命から満州事変へ 大阪朝日新聞と近代中国
後藤孝夫
みすず書房
1987
日清戦争への道
高橋秀直

東京創元社
1995
現代航空戦史事典−軍事航空の運用とテクノロジー
メカニックブックス 別巻2
ロン・ノルディーン Jr.
江畑 謙介
原書房
1988
図解 中東戦争−イスラエル建国からレバノン進攻まで
ハイム・ヘルツォーグ

滝川義人
原書房
1991
軍人と国家
サミュエル・P. ハンチントン
市川良一
原書房
1978
乱・一揆・非人
岡本良一
柏書房
1983
ゲリラ・七つの戦線−長倉洋海写真集
長倉洋海
未来社
1981
パルチザンの理論 −政治的なものの概念についての中間所見
カール・シュミット
新田邦夫
筑摩書房

1995
戦略論〜戦略的アプローチ(上・下)
リデル・ハート
森沢亀鶴
原書房
1986


 形を変え、場所を変え、時代を変えて、紛争と戦争は止むことがない。現代でも、まるで兵器の見本市のようにある間隔を置いて起きる理念なき戦争、イデオロギーと信念の固執が生む自傷的な紛争がそこにある。
 
 トゥーキュディデースの『戦史』このかた、戦争の歴史は人類史として材料に事欠くことなく綴られてきた。もし、現代がこれまでの歴史と違う部分があるとしたら、多数のメディアという手段を持っていること。多数は多様とディテールを生み出すのに有効だ。50年を経て、すでに強くは語られない太平洋戦争でさえ、『「松代大本営」の真実』などがいまでも明らかになる。
 
 忘れないこと、空いた隙間をそのままにしないこと。本の持つ力の一つは多様で感受性の高い備忘録であることにもあるのです。かぎりのある本の流通という条件の中、本という記録をとどめる手段は、これまでは主に図書館が担っていた。編集工学研究所はいま、刊行された一冊の本に、本と人の関係の中でつねに新たな意味が生成されつづけるアーカイブ、まったく新しい図書館の構想に着手しています。(N)




 

  松岡正剛の千夜千冊言葉の景色絶品堂書録
図像学派タナローグ 遊書人香々庭園
 

立紙篇INDEX

© Copyright Editorial Engineering Laboratory.
All rights Reserved.
Edit Cafe │ ISIS編集学校 │ いと◎へん