01 西欧思想を伝える周囲
02 科学本の生命
03 岩波文庫の宇宙(1)
04 時代と歴史のポピュラー小説
05 ペーパーバックライター
06

“史”のつく本

07 評伝する作家
08 千夜千冊(1)
09 千夜千冊(2)
10 忘れないための歴史
11 日本を旅する人
 
ようこそ、絶品堂書店へ。
絶品堂の棚をにぎわすのは、松岡正剛が注文したものの、「絶版本」、「品切本」としてすでに手に入らないことが分かった本の数々。
そんな"絶品な"本の中から、最近入荷した本を少しずつ紹介します。
【第9回・特別編】
千夜千冊(2) 3%の引力
書 名 著 者 訳者 出版者 刊行年 事由
狭い谷・黒い山
252 C・W・ツェーラム 辻惺 新潮社 1975
アート・キッチュ・ジャパネスク
253 井上章一 青土社 1987
円の誕生
257 三上隆三 東洋経済新報社 1975
オーデン・わが読書
260 ウィスタン・オーデン 中桐雅夫 晶文社 1978
気分の本質
263 オットー・ボルノウ 藤縄千艸 筑摩書房 1973
キムチとお新香
264 金両基 中央公論新社 1987
ヨーロッパの歴史的図書館
282 ヴィンフリート・レーシュブルク 宮原啓子・山本三代子 国文社 1994
和泉式部日記 上・中・下
285 小松登美

講談社 1980
秀十郎夜話
288 千谷道雄 冨山房
1994
ろくでもない生活
290 P・J・オローク
山形浩生 JICC出版局 1993
夢二のアメリカ
292 袖井林二郎 集英社 1994
赤いおんどり
293 ミオドラーク・ブラトーヴィッチ 上島建吉 白水社 1966
謎の神代文字
294 佐治芳彦 徳間書店
1979
一の糸
301 有吉佐和子 新潮社
1965
神の生物学
313 アリスター・ハーディ 長野敬
中村美子
紀伊国屋書店 1979
オブジェ焼き
314 八木一夫 講談社 1999
日本外史(上・中・下)
319 頼山陽

岩波書店 1976
美の本体
320 岸田劉生 講談社 1985
吉田茂とその時代(上・下)
327 ジョン・ダワー 大窪原二 TBSブリタニカ
1981
時代の未明から来たるべきものへ
342 間章 イザラ書房 1982
日本の星
348 野尻抱影 中央公論新社 1976
物質と光 〔上・下〕
349 ルイ・ド・ブロイ 河野與一 岩波書店
1939
『南国太平記』 (上・下)
364 直木三十五 講談社 1979
日本の名匠
371 海音寺潮五郎 中央公論新社 1978
ゾロアスター教
376 メアリー・ボイス 山本由美子 白水社 1983
宇宙の神秘 377 ヨハネス・ケプラー 大槻真一郎・岸本良彦 工作舎 1982
『化城の昭和史』(上・下)
378 寺内大吉

中央公論新社 1996
大工道具の歴史
379 村松貞次郎 岩波書店
1973
身ぶりと言葉
381 アンドレ・ルロワ=グーラン 荒木亨 新潮社 1973
はみ出し者の進化論
384 奥井一満 光文社
1984
ロベルトは今夜 395 ピエール・クロソウスキー 遠藤周作
若林真
河出書房新社
1963
宇宙をぼくの手の上に
418 フレドリック・ブラウン 中村保男 東京創元社
1969
カストリ時代
421 林忠彦 朝日新聞社
1987
情報宇宙論
422 室井尚 岩波書店
1991
虹色のトロツキー 第1〜8巻
430 安彦良和 潮出版社
1992-1997
シャドウ・ワーク
436 イヴァン・イリイチ 玉野井芳郎
栗原彬
岩波書店 1982
冬の紳士
458 大佛次郎

講談社
1995

虫をたおすキノコ

464 吉見昭一 大日本図書
1984
アジアのなかの日本
468 飯塚浩二 中央公論新社 1960
もう一つの修羅
472 花田清輝
筑摩書房
1961
大陸の細道
473 木山捷平 講談社 1990
資本主義の文化的矛盾 (上)
475 ダニエル・ベル 林雄二郎 講談社
1976

歌舞伎以前

481 林屋辰三郎

岩波書店 1954
いのちとかたち
483 山本健吉 新潮社 1981


 千夜千冊500冊到達記念の特別編の後半は、第251夜から第500夜までの“絶品本”44冊のリスト。500冊のトータルの絶品率は、96冊19.2%という数字。この100冊近い本にはもう出会えないのか、もちろん、そうではありません。

 編集部で蔵書の管理を担当している松元誠君は、古書店で働いた経験もあり、今でも休みの日には都内各地で開かれる古書市に必ず顔を出すという“書痴”の一人。その経験を生かして、今回、書店では手に入らないこの96冊を探してもらった。

 開始から1週間、連日小包が届き、机の上がみるみる埋まっていく。送り主は青森から熊本まで全国の数十の古書店。松元君は今回、古巣の神田古書店街に走らず、全国の古書店がネットで共同で運営する検索・販売サイトに的を絞ったのだ。
 
 この網の目はなんでも掬う。あっというまに本は見つかり、古書店からの確認メールの山で返事を出すのも一苦労。本の状態も聞けばメールで回答がある。ただし、一足遅かった、が数件あり。逃した魚がだんだん大きくなる。
 
 さらに今回入手した本は単行本が多く、そのきれいにセロファン紙でカバーされた本(愛を感じますね)のなかには、ほれぼれするような美しい装丁の初版本なども混ざり、望外の喜び。だんだん『死の蔵書』の世界が近づいてくる。

 そんななか、今回の難関です、と言われたのが以下の15冊。
 002夜 ロード・ダンセーニ  『ペガーナの神々』
 030夜 イアン・ビュルマ  『日本のサブカルチャー』
 079夜 上村一夫  『菊坂ホテル』
 092夜 ドン・タプスコット  『デジタル・チルドレン』
 109夜 海津一朗  『神風と悪党の世紀』
 140夜 ルネ・ユイグ  『かたちと力』
 157夜 エルンスト・マッハ  『マッハ力学』
 211夜 加藤 勝  『ホメオスタシスの謎』
 219夜 岩田一男  『英単語記憶術』
 246夜 堀田かつひこ  『オバタリアン』(一部)
 263夜 オットー・ボルノウ  『気分の本質』
 290夜 P・J・オローク  『ろくでもない生活』
 342夜 間 章  『時代の未明から来たるべきものへ』
 376夜 メアリー・ボイス  『ゾロアスター教』
 381夜 アンドレ・ルロワ=グーラン  『身ぶりと言葉』

 500分の15冊という今回入手できなかった本、実はこの3%の本こそがお楽しみなのです。ないことは決してネガティブではない。どこかにあると思うと、ちょっとだけ世界はおもしろくなってくる。ほら、これから行く近くの古書店のいつもの棚が、少し違って見えませんか。(N)




 

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