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渋谷駅から宮益坂を登ること数分。賑やかな大通りから路地に入ると、雑踏とは一転した閑静なオフィスビルが連なる。遊書人2回目のゲスト・富田勉さんが代表をつとめる「saver」は、ビルの地下にオフィスを構える。階段を下ると日光のさし込むエントランスに迎えられ、ガラス張りの外壁の向こうには、整然と並ぶ黒い大型ディスプレーと観葉植物の緑が奇妙で開放的なコントラストをなしていた。
富田さんをどのような肩書きでお呼びするかは非常に難しい。個人事務所「勉庵」を持ちペーパークラフトからイラスト制作、広告ディレクターをする一方、Web3DやCGの制作・開発などのデジタル分野を活動領域とする株式会社「saver」の取締役兼ディレクターでもある。アナログの分野とデジタルの分野を架橋し、その境界を軽々と行き来する"越境者"なのだ。
インタビューはオフィスが一望できるオープンルームで行なわれた。「もともとバーにしたかったんですけど、飲んだくればかりだと仕事にならなくて」といういわくつきの部屋。バーカウンターには奇怪なオブジェクトが配置される。インテリア・カフェのような赤色ランプの明かりが漏れるなか、現在の創作活動のお話から本世界との付き合い方へと話題は展開していった。 |
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