セイゴオちゃんねる

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2013年11月22日

NEWS 11月24日 日曜美術館「ターナー」に出演

 11月24日(日)放送の日曜美術館「生々流転する風景を描け~風景画の巨匠 ターナー」にセイゴオがゲスト出演します。
 「ターナーはもともと、ぼくが20代で惚れた画家ベスト5の1人だった。ターナー、鉄斎、モネ、ボッチョーニ、デルヴォーだ」と千夜千冊第1221夜・ジャック・リンゼー『ターナー』あるように、セイゴオは早くからターナーに注目していた。当時から近代日本画の原点もターナーにあるのではないかと考えていた。
 番組では、風景画で画壇を破ったり、恐怖と隣り合わせの美を追求するなど、あくなき実験精神を持ち続けた、セイゴオ流のターナーを展開します。

※現在、上野・東京都美術館で「ターナー展」開催中(12/18まで)

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放送日
11月24日 Eテレ 日曜 朝9:00~10:00
再放送日
12月1日  Eテレ 日曜 夜8:00~9:00
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千夜千冊1221夜 
ジャック・リンゼー『ターナー』
http://1000ya.isis.ne.jp/1221.html

「日曜美術館」詳しくはコチラ
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2013/1124/index.html

投稿者 staff : 13:16 | コメント (0)

2013年11月21日

【NEWS】 11月24日、新潟で「港」について語る。

11月24日(日)、新潟・みなとぴあ開館10周年記念事業としてセイゴオが特別講演をします。会場は、新潟市のリュートピア能楽堂。新潟港は、開国によって外国文化の受け入れ口となった開港5大都市のひとつ。函館・横浜・神戸・長崎とともに、2019年に開港150周年を迎えます。基調講演では、経済と文化の交流の要だった「港」が、世界や日本をどうかえてきたのかについて語ります。

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開催日:2013年11月24日(日) 開場13:30 開演14:00
会場:りゅーとぴあ能楽堂(新潟市中央区一番堀通)
入場料:無料・ 先着300名 
申し込み方法:満員御礼
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第1部 基調講演 「世界は港で変わってきた」
講師 松岡正剛 (日本文化研究者、編集工学研究所所長)

第2部 対談 「湊町にいがたの未来」
松岡正剛
篠田 昭 (新潟市長、日本港湾振興団体連合会会長)

詳しくはコチラ
http://www.city.niigata.lg.jp/event/shi/kozakoen/s_matsuoka.html
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投稿者 staff : 14:30 | コメント (0)

2013年11月12日

Report 意身伝神フォトレポート


10月25日(金)、二つの台風が日本列島をかすめる悪天候のなか、ゴートクジISIS館で開催された特別催事「意身伝神」のフォトレポートをお届けします。
 たとえ関東に台風が上陸しても決行する予定(セイゴオ談)ではありましたが、幸いにも進路が逸れ、若干のキャンセルは出たものの、会場の本楼は立ち見も出るほどの超満員。パブロ・カザルスと土方巽の二人の「神」に捧げる、田中泯と石原淋の踊り、井上鑑・坂田明・バカボン鈴木の音、そして松岡正剛の言葉が次々と繰り広げられ、続く夜食歓談まで、熱気あふれる一夜となりました。

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ブビンガこと鉄木の巨大テーブルがこの日のメインステージ。セイゴオが土方巽の言葉を朗読し、田中泯が踊る。二階席まで満員となった本楼に、セイゴオ書の大型行灯が煌々と灯る。

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赤堤通りに面したISIS館のエントランスで、田中泯・セイゴオの等身大パネルがお客様をお出迎え。平間至さんによって撮影された『意身伝心』(春秋社)のための書店用販促パネルだ。

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ISIS館の玄関「井寸房」には、大根、カボチャ、青菜、じゃがいもなどの野菜が籠盛りでディスプレイ。この日のために今年夏ごろから泯さんが作付けし、朝獲りされたもの。ほかに手作り味噌や梅酒やオリーブ漬けも。夜食歓談会中に即売会が行われ、あっというまに完売した。

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本楼中央にぶらさがる巨大行灯には、セイゴオによる「意身伝神」「カザルスと土方巽に捧ぐ一夜」の書。数々の催事を行ってきた本楼でも、ブビンガ(大テーブル)をステージに使うのは初めてのこと。

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セイゴオからの開演挨拶。本催しが、『意身伝神』出版記念と、井上鑑さんプロデュースの「連歌・鳥の歌」プロジェクトを兼ねていることなどが語られる。

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坂田明さんのサックスによる正調「鳥の歌」が響きわたる。「鳥の歌」は、亡命者だったカザルスが祖国スペインへの想いを託して愛奏しつづけたカタロニア伝承曲。

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「鳥の歌」の音に誘われるように、泯さんに担がれた石原淋さんが登場。この催事は、石原さんが師匠の泯さんからアーティストネーム「淋」を授名したことも記念している。

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泯さんによってブビンガに置かれた淋さんが静かに踊り始める。黒い着物の襟もとから垂れる赤い布が、ツバクラメの喉のような、血の流れのような。20代のときに泯さんと出会った淋さんは、いまや泯さんが認める唯一の弟子。

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いまにも飛び立ちそうな淋さんの首元を軽々と引っ張りあげる泯さん。リハーサルでは何度もそのタイミングを練習していた。ここから泯さんの踊りに入っていく。

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坂田さんが奔放に「鳥の歌」を吹きまくるなか、再び泯さんが淋さんを肩に載せて、本楼を悠然と進む。本楼の4メートルの天高を生かしたこの泯さんの演出にはセイゴオも感心しきっていた。

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もうひとりの「主宰者」である井上鑑さんが、「連歌・鳥の歌」プロジェクトについて語る。鑑さんは、2年前にセイゴオが企画した「記紀万葉フォーラム」(奈良県主催)で初共演している。

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鑑さんと、スペシャルゲスト・バカボン鈴木さんが奏でるハイパーモダンな「鳥の歌」にのせて、セイゴオが新訳の歌詞を朗読。「あかねさす中空を 白鳥は何処へ ひさかたのそらみつ国 かなしみを胸に 果てなき旅へ 出掛け給いさすらい給うのか ああ 空行く鳥よ 何を語らん 何を歌うか いま・・・」。キリストを称える「鳥の歌」の原詞を、日本セイゴオ流に編集した。

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「鳥の歌」の音と言葉を受けて、ブビンガでは泯さんが踊り始める。のちに泯さんは、ブビンガで踊るのはいつもの3倍のエネルギーが必要だったと言っていた。鉄を含んだ赤い木が生きているからだ。

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即興で、セイゴオが泯さんの足元に、土方巽の本を置いていく。ここから、セイゴオによる土方巽の言葉の朗読と、泯さんの踊りの一夜かぎりのコラボレーションが展開していく。

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泯さんの一挙手一投足も、ひとつの言葉も音も漏らすまいとステージに食い入る二階席の観客の表情もすごい。

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「田んぼだから、空があまりにも広くて、それから風でしょう。だから空見て、大馬鹿野郎だと思いましたよ」「そこらへんに転がっている石を拾って乳を絞るというような、そういう始源の記憶ってありますね。舞踏はそこに誘われているっていいますか」(土方巽『病める舞姫』より)。

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踊り終えて、セイゴオからマイクを向けられた泯さんが絶句してしまった。「土方さんがこの場に来てくれれば」と語っていた泯さん、その願いが叶えられたことを、歓談会のときにうれしそうに語っていた。なお、二人の赤い衣裳は事前打ち合わせしたわけではなく「意身伝心」だった。

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ベーシストのバカボン鈴木さんは、鑑さんがフィーチャーしたスペシャルゲスト。存在感のあるコントラバスを抱えて、ブビンガの泯さん・淋さんの踊りを、まばたきもせず凝視する姿が強烈だった。

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いよいよ本日の最終セッション。鑑さん、バカボンさんの演奏に再び坂田さんがクラリネットで加わり、竹の棒をもった淋さんがゆっくりと登場する。

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竹の棒を突いたり撓めたりしながら、泯さん・淋さんが踊る。

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淋さんがそのまま、ブビンガのうしろから登場したセイゴオの胸を竹で刺す。セイゴオは動ずることなく、静かにからだを揺らしながらいっしょに「踊って」いた。

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セイゴオが土方巽の言葉と、カザルスの言葉を朗読する。踊る泯さんも、演奏する3人も、セイゴオがどこまで語り続けるつもりなのか、このときは予想ができなかったらしい。

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「しずかな家に住んでみたいと思って四六年たちましたが、静かな大騒動が現在もおこっているのです」(土方巽『病める舞姫』より)

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泯さんとセイゴオ、鑑さん・坂田さん・バカボンさんの自在な「鳥の歌」と「舞姫」がいつまでもいつまでも続く。

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セッションを終えて、ブビンガのうえで満場の拍手を受けながら、カーテンコールをする泯さんとセイゴオ。セイゴオはつねづね、泯さんのカーテンコールは絶品と言っていたが、二人でいっしょにやる日がくるとは思ってもいなかったろう。

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セイゴオが促して、出演者の皆さんに長い長い拍手が送られた。

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パフォーマンスセッションのあとは、ブビンガのうえに料理が並べられ、夜食歓談会。

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泯さんの野菜をつかった手作り料理が並ぶ。シェフは横須賀安理さんと木村久美子さん。折詰の惣菜は赤堤通りにある創作レストラン「楽」さんの特別製。

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乾杯のあいさつは、写真家のエバレット・ブラウンさん。『意身伝心』では、木幡和枝さんの英訳のブラッシュアップとともに、英文タイトル「Conscious Body, Contagious Mind」を付けてくれた。乾杯用のワインは甲州の中央葡萄酒さんから協賛いただいたもの。

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本楼裏手の駐車場スペースでは、名古屋から駆けつけたカレー屋台の野村英司さんが、玄米カレーを提供。

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映画プロデューサーの小川真司さんがスピーチ。映画「メゾン・ド・ヒミコ」で泯さんをゲイのマダム役に起用した。

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デザインジャーナリストの森山明子さんは、泯さんとセイゴオにとって思い出深い「間」展のエピソードを語ってくれた。

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邦楽家の本條秀太郎さんは、スピーチの代わりに、鳥にちなむ日本の島唄を披露し、出演者たちを大喜びさせた。

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本條さんに負けじと、坂田明さんが得意の「貝殻節」を唸り、拍手喝采。

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真言宗の得度を受けているバカボン鈴木さんからは、ベーシストが仏教の「利他行」に通じるという深淵なお話。

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「芸達者な皆さんを前に恥ずかしい」と言いつつ、鑑さんは「サイレント三々七拍子」で会場を沸かせた。本楼で何度も演奏経験のある鑑さん、この日はことに楽しかったと、ごきげんで歓談後の関係者打ち上げで語っていた。

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師匠の泯さんとともに本楼ブビンガ初舞台を踏んでくれた淋さんは、歓談会を進行する松岡事務所の太田香保のインタビューに答えて、男師匠と女弟子のジェンダーを超える苦労と意志を語った。

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歓談会の最後は、泯さんとセイゴオが締めくくり。いつでも、何度でも、土方巽への特別な思いを語る泯さんの言葉を、セイゴオがしっかりと受けとめた。

レポート:太田香保
写真:川本聖哉

投稿者 staff : 22:15