セイゴオちゃんねる

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2012年10月20日

News 11月3日放送、セイゴオ出演「越後の国 おやひこさま」

 新潟放送創立60周年を記念してつくられた特別番組「越後の国 おやひこさま-知られざる神事を松岡正剛が読み解く」が、11月3日(土・祝)13時~13時54分にBS-TBSで放送されます。1200年以上の歴史をもち、越後一の宮として名高い彌彦神社。弓始めや大々神楽など一般公開祭事から、粥占神事、炭置神事、そして夜宴神事などの全国的にも珍しい特殊神事まで、1年間を通して彌彦神社を追った番組です。いまだ神秘的な彌彦神社の魅力を日本の本来と将来とともに語ります。番組のナビゲーターは真鍋かをりさん。

 ※新潟放送が視聴できるエリアでは、10月27日(土)10:30~11:25でご覧いただけます。

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新潟日報10月26日掲載

「弥彦神社を歩く」松岡正剛

 彌彦神社は弥彦山を神奈備(かんなび)とする越後最大の神社である。学生時代に初めて弥彦山を訪れたとき、その立地のすばらしさに感嘆した。背後に日本海と佐渡を控え、前方に蒲原平野を展望している。そのとき私は良寛の故郷を散策するために越後に来たのだが、まずは弥彦にお参りしておこうと思ったのだった。
 訪れた弥彦神社は想像以上に奥が深かった。それだけでなく、南北に長い越後平野のほぼ中央に位置していることが証しているように、一目、古代このかた越後の人々の生活と産業と交通の発展と安定を見守ってきたことが伝わってきた。越後人たちが長らく一の宮の「おやひこさま」として親しんできたのであったろう。海の幸・山の幸・畑の幸・人の幸が「おやひこさま」に包まれて育まれてきたのであったろう。
 御祭神の天香山命(あめのかごやまのみこと)は天照大神の曾孫にあたる。これが「おやひこさま」の“本名”だ。『古事記』では、もとは高倉下命(たかくらじのみこと)の名をもって神武天皇に仕えていたリーダーの一人であった。その高倉下命が紀州熊野を離れて越後に向かい、日本海の波濤を進んで野積の海岸に上陸し、弥彦山をセンターとしてこの地の漁業・製塩・農耕・酒造などをおこし、その生活力と産業力を周辺に及ぼしていった。その抜群の功績をもって天香山命として彌彦神社に祀られることになったわけである。
 この伝承から、「おやひこさま」の勢力が“大和の地の日本”に匹敵するほどの、もうひとつの“高志(こし)の地の日本”をつくろうとしただろうことが推察される。
 彌彦神社では参拝するときに「二拝、四柏手、一礼」をする。神前で四回の柏手を打つのは出雲大社などごく僅かな神社にしか伝わっていない儀礼であって、たいへんめずらしい。これは弥彦の国が、まさに出雲の国と同様の古代日本の繁栄モデルとして大和朝廷に格別に貢献したことに比肩できるものであったことを物語る。
 それゆえ彌彦神社には、いまなお数々の神秘的な神事がいろいろ継承されている。言祝の儀、鳴弦の儀、粥占神事、炭置神事など、一般には知られていない神事が目白押しなのだ。私はこのたび新潟放送の番組を通してこれらの神秘のヴェールの奥を覗くことができた。ありがたいことだった。来年十月には弥彦村で全国門前町サミットが開かれ、私も招かれて何かのお話をすることになっている。ぜひとも四柏手を心に秘めて臨みたい。

投稿者 staff : 04:28

2012年10月12日

News 10月27日(土)「南禅寺文化講座」でソロトーク

 10月27日(土)、京都・南禅寺文化講座にセイゴオが出演します。テーマは「山水を読む」。2003年に刊行した松岡正剛著『山水思想』にもある「胸中の山水」にふれながら、つねに山水詩や水墨山水画や道釈画とともにあった「禅」の世界について語ります。講演時間は60分。
 また同講座で、南禅寺派管長の中村文峰老大師は「菩提心」について、歌手のさこみちよさんは「江戸の庶民芸能」について語ります。

日時:2012年10月27日(土)9:00~
会場:南禅寺 龍渕閣 
参加:先着200名(入場料は無料です。)

※8:40までにご入場下さい。

9:00~10:00
演題「菩提心」講師 中村文峰老大師(南禅寺派管長)

10:15~11:00
演題「江戸の庶民芸能」講師 さこみちよ氏(歌手・パーソナリティー)

11:30~12:30
演題「山水を読む」講師 松岡正剛氏(編集工学者)

詳細はコチラ
http://www.nanzen.net/news/index.cgi

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投稿者 staff : 11:54 | コメント (0)

2012年10月11日

Publishing 産経EX「BOOKWARE」連載スタート

 10月7日(日)より、毎週日曜日、産経EXの読書コーナーで松岡正剛「BOOKWARE」という連載が始まりました。毎回、1冊のキーブックと3冊の関連本を紹介します。本と本まわりを繋ぐ幾筋もの話をセイゴオ流に展開していく予定。また、掲載する本の写真は、すべてセイゴオディレクションによるもの。



ブックウェアとは「本にまつわる多様な関係世界のいっさい」という意味だ。これから毎週、本と都市、本と物品、本と食欲、本とアート、本と植物、本と下着、本と機会、本と異世界、本と病院、本とスイーツなどを、次々につなげんがら案内してみたい。ぼくにとって。ほんというものはたんにテクストやコンテンツを詰めたパッケージではない。本はそれ自体が大いに物体であり。本そのものが欲求の発露なのである。本は夢であって毒薬であり、神話であって革命であり、かつ親しみやすそうで偏屈で、知の楽譜でもあるけれど、実は疾駆するアスリートでもあるという、そういうものなのだ。だから、本を読むということは、そうしたすべてのブックウェアにかかわることなのである。-----産経EX連載【BOOKWARE】松岡正剛/第一回「一冊の本に百冊が入っている」より引用-----

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レイアウトデザイン:佐伯亮介


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