セイゴオちゃんねる

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2010年1月30日

Publishing 『日本力』発売&記念イベントのお知らせ

フォトジャーナリストのエバレット・ブラウンさんとセイゴオが、日本と日本人の本来と将来をめぐって縦横無尽に語り合った対談本『日本力』(パルコ出版)が、1月30日より全国書店で発売されます。またこの出版を記念して、3月2日(火)にブラウンさんとセイゴオによるトークとサイン会が開催されます(会場は、丸善・丸の内本店3階の日経セミナールーム)。

セイゴオがエバレットさんと出会ったのは約20年前、そのころから日本人以上に日本の本来を感じさせる思索力や観察力をもった“ガイジン”だったとか。本書では、エバレットさんが日本各地で撮影した写真をふんだんに織り込みながら、コギャルやオタクの文化にも鋭くも温かい目をそそぎ、日本人の奥底にある宗教観や民族性までを見通していくエバレットさんの外側の視点とセイゴオの内側の視点が、大胆かつ軽快に交差していきます。

また構想に1年半、制作に1年、出版までに足掛け2年半を費やした本書は、装丁にもこだわりが見られます(町口覚さんによる)。表紙はこの本のためにエバレットさんが撮りおろしたセイゴオの湿版写真。カバーの下の真っ白な本表紙には、タイトル『日本力』が型押しされています。また、製本は手のかかる“糸かがり”、表紙にちなんで赤い糸を用いています。

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■目次 
第一章 日本人が今、置かれた場所
第二章 日本のファッション、デザイン
第三章 日本の遊び
第四章 日本の職人
第五章 日本のセレンディピティ
第六章 日本の異人
第七章 日本の宗教
第八章 日本を見つける

■価格  1600円税別
■出版  パルコ出版
■発行日 1月23日


【『日本力』刊行記念 松岡正剛×エバレット・ブラウン トークショー&サイン会のお知らせ】

■日時:3月2日(火)19:00~(開場18:30)
■会場:丸善・丸の内本店 3F 日経セミナールーム

■申込方法:必ず「整理券」を入手してください。
丸善・丸の内本店にて『日本力』を購入(発売前はご予約)された方、先着100名様に、整理券を配布いたします。整理券は、丸善・丸の内本店各階カウンターでお受け取りになれます(もちろん4階「松丸本舗」レジカウンターでも受け取れます)。整理券がなくなり次第、受付終了となります。

■お問合せ:丸善・丸の内本店 TEL:03-5288-8881


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投稿者 staff : 00:01

2010年1月14日

Diary 鳩山首相、松丸本舗で「本棚読み」を堪能

 1月11日(月)の成人の日、鳩山首相が丸の内・丸善の「松丸本舗」に来店。小城武彦社長とともにセイゴオみずから、入り口から奥の奥まで、1時間ほどかけて螺旋状の迷宮書棚を案内しました。折しも「松丸本舗」では10月23日の開店以来、政権交代にちなんで「日本が変わる」をテーマに特別企画棚「本集」を展開中とあって、セイゴオのアドバイスを受けながら棚の隅々まで目を通す首相の表情は真剣そのもの。ときおり同行の松井官房副長官と何事かをささやきあいながら、手にした本を次々と「買い物カゴ」に入れていました。

 じつはセイゴオと鳩山首相は旧知の仲。「連塾」に参加して、1日7時間にもおよぶ講義を熱心に聞く姿が先ごろ刊行された『連塾―方法日本』Ⅰ・Ⅱにも紹介されているように、セイゴオにとっては「塾生」でもあります。この日も、理工系出身の鳩山首相はサイエンス本の棚に興味があったらしいのですが、セイゴオに促されてまずは素直に「松丸本舗」の空間構造に沿って、「松本清張特集」(懐本コーナー)からじっくり「本棚読み」を始めました。それでも最初に手にした本は、やはり理工好きが反映してのことか、「本集」の最上段にあった福岡伸一の『動的平衡』でした。

 セイゴオは松丸独自の本の並べ方を簡潔に解説しつつ、政務に忙殺されている首相の読書ライフを慮ってか、キーワード読みをしやすい本も適宜アドバイスしているようでした。数日前に来店の知らせを聞いたときには、「首相ともなるとたくさん買ったら買ったで、少なく買ったら買ったで、どっちにしてもおもしろおかしく書かれてしまうからね。気の毒だよね」と買い物の仕方まで慮っていたのですが、自分の好みにこだわらず、相手の関心の向きに合わせて自在に「お薦め本」を選び出すセイゴオ流アドバイスによって、首相の「買い物カゴ」はどんどん重くなっていきました。

 螺旋棚をめぐりながら、やがて鳩山一族や民主党や政権交代にちなんだ本が並ぶ一画にさしかかると、松丸名物のセイゴオの「事業仕分けのあとに市場と共同体が残されましたね。」という意味シンな“らくがき”を見つけ、目を寄せる首相。さらにその隣の棚の「ネオリベ批判の前に、デヴィッド・ハーヴェイ」の“らくがき”を指差し、「こちらがイチオシですか」。デヴィッド・ハーヴェイは「千夜千冊」にこそいまだ取り上げてはいないものの、セイゴオがいまもっとも痺れている社会学者です。それまでは本人の自主性を重んじるアドバイザーに徹していたセイゴオも、このときばかりは強引にハーヴェイの本を2冊(『ネオリベラリズムとは何か』『新自由主義―その歴史的展開と現在』)手渡し、「はい、イチオシです」。

 ここまで、秘書官およびSPが数人、さらに丸善側も社長・店長・スタッフ数人・広報担当が首相とともに、トグロを巻きながら狭い通路を移動していましたが、「本集」をめぐり終わって「千夜千冊全集」にもとづいて構成された「本殿」(ほんでん)コーナーにさしかかったとたん、首相一人が足早にするするとお目当ての本を探しに螺旋の奥へ。なんでも手元にある『虹色のトロツキー』(安彦良和)の最終巻が欠本していることを思い出したらしく、一行が首相に追いついたときには、ブックショップエディターの森山さんに案内されて無事にゲットしていました(ちなみに『虹トロ』もセイゴオが「千夜千冊」で絶賛している歴史マンガ。著者の安彦良和さんはやはり「連塾」塾衆のひとり)。

 さらに首相は、取り巻きにかまわずとうとう「本殿」の“奥の院”であり松丸迷宮螺旋の最奥の袋小路に位置する「男と女の資本主義」コーナーへ。SPも秘書官も“奥の院”入り口から覗きこむようにして見守っているしかない極小空間ですが、首相はどこかほっとしたようすで、博徒やゲイ文学などの危険な香りのする本がズラリと並んだ棚を見渡しながら、眼をキラキラさせていました。

 あっというまに1時間がすぎ、「買い物カゴ」に入れた全28冊をレジで精算した首相は、セイゴオと小城社長を伴って予定されていた昼食会へ。じつは最初にお目当てにしていたサイエンス本の棚は、時間切れのために見ることができなかったのですが、束の間の「書棚読み」は十分に堪能されたようでした。

 セイゴオの聞くところによると、官邸には数百冊単位で本を揃えるつもりとのことで、この日のお買物は手始めといったところのよう。今後もひょっとしたら、松丸本舗で長身を生かして「本殿」の「猫と量子が見ている」あたりの最上段の棚を楽しそうに覗く、鳩山サンの姿にお目にかかれるかもしれません。

*鳩山首相の購入本の一覧は「本座」の松丸プレスで公開中。
 http://www.honza.jp/author/10/MM_press?entry_id=533

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セイゴオの案内で、松本清張の書斎の本棚を再現する「懐本」から
じっくりと「本棚読み」をスタート。

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「本座」ユーザーによる推薦本の棚からは、
『日本語が亡びるとき』(水村美苗)をチョイス。
左は丸善の小城武彦社長。

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これが松丸名物のセイゴオ手書きの本棚“らくがき”

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デヴィッド・ハーヴェイをイチオシするセイゴオ。
「セクシーな新自由主義批判」なのだとか。

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「本殿」の「茶碗とピアノと山水屏風」のコーナーを探索中。
大好きな談志さんの本を見つけたらしい。

レポート:太田香保
写真:石黒壮明・小森康仁

投稿者 staff : 00:49

News セイゴオメディア情報(12月28日~1月26日)

■TBSラジオ 『森本毅郎 スタンバイ!』 にインタビュー出演
 ※放送日 1月25日(月) 6:30~8:30 (7:30頃放送予定)

TBSラジオ(954kHz)『森本毅郎 スタンバイ!』の人気コーナー「現場にアタック」にセイゴオがインタビュー出演します。テーマは「書店革命」。「松丸本舗」の取り組みから書店文化への思いまで語ります。

↓その他12月28日~1月26日にセイゴオが登場したメディア情報はコチラ

■『ORICON Biz』 「リアルショップの逆襲」

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2010新年号
発売 2009年12月28日
発行 オリコン・エンタテイメント株式会社
定価 4,900円

■『東京新聞』 鳩山首相来店

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1月12日(火)朝刊

■『産経新聞』 「顔見える本屋 売り上げ2倍」

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1月18日(月)朝刊

■『経済界』 「ビジネス新空間」に松丸本舗登場

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2010年1月26日号
発売 1月26日
定価 700円

投稿者 staff : 00:49

2010年1月 8日

Diary 緊張度いっぱいの新年会で2010年始まる

 1月6日、恒例の松岡事務所・編集工学研究所全員そろっての新年会から、赤坂稲荷坂上の2010年が明けました。三が日も「千夜千冊」に集中しつづけていたせいで新年会にもかかわらず鋭い眼光を放つセイゴオの前で、ちょっぴり正月太りしたスタッフたちは升酒を手にしながらもまったく気が抜けませんでしたが、じつはこれも恒例の新年会の風景です。
 ただし今回ばかりは、セイゴオの隣には昨年末に編集工学研究所社長に就任した丸善の小城武彦社長も列席しているとあって、スタッフたちの緊張度は例年以上に高かったよう。

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 「今年は国民読書年であるとともに出版業界が激動する1年となるでしょう。来年の今日を予想することさえできません。だからこそ松岡さん率いる編集工学研究所とともに突破口を見出したい」。新生編工研を象徴するような小城社長の力強い挨拶につづいて、セイゴオからは、年末から「千夜千冊」に連載しているリスク論を引いての粛々としたスピーチ。

 「いまの日本は、いったい誰が社会のリスクをとっているのかが見えない。この状況はまだ続くでしょう。だからこそ2010年はより大きな構想に向うため、あえて我々の“原点”に戻りたい。つねにイメージとマネージの間を大切にすることを忘れないでください」。

 続いては、入社2ヶ月の新人から約40年の社歴をもつベテランまで、全チームの全スタッフがそれぞれ1年の抱負を表明。今年10周年を迎えるイシス編集学校、本座、松丸本舗、平城遷都1300年記念事業など、それぞれが担うプロジェクトや業務に対する意気込みを語りました。

 と、ここまでのスタッフのすがすがしい緊張感を見てほっとしたのか、新年会後の初詣は例年の日枝神社ではなく氷川神社でもなく、セイゴオの提案でなぜだか「豊川稲荷」に決定。曰く、「たまには本気で商売繁盛を祈念するかな」。コートで着膨れした総勢30人のスタッフの先頭を歩くセイゴオの足取りは、なにやらとても軽やかでした。


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ほっとしすぎて、つい豊川稲荷名物のお稲荷さんを頬張るセイゴオ

投稿者 staff : 23:40