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2009年09月24日
Diary 中田英寿さんからセイゴオへのキラーパス
9月某日、元サッカー日本代表の中田英寿さんがセイゴオを訪ねて赤坂の編集工学研究所に来社、約2時間にわたるプライベート対談が行われました。この顔合わせは、以前から中田さんと親交を重ねてきた新宅正明さん(元日本オラクル代表)の仕掛けによるもの。
じつはセイゴオは、ワールドカップやオリンピック・サッカーの日本チームの試合がある日は、全スタッフの仕事を中断させてテレビ観戦に興じるほどのサッカー好き。長らく中田さんの活躍に注目してきただけではなく、98年に朝日新聞がいちはやく「中田現象」を取り上げた記事では、セイゴオが取材を受けてユニークな中田論の一端を披露しています。
プレー中の体のよじれ、捩率(れいりつ)が少ない。サッカー選手は体のバランスを保とうとして体内に葛藤が生じ、それがよじれとして外部化されるが、中田の場合、葛藤が内包されコントロールされる。だからクールに見える。(1998年6月10日朝日新聞「高速の身体が思想を語る 中田よ!」よりセイゴオの談話)
対談の冒頭、この記事を中田さんにプレゼントしたセイゴオは、2006年ドイツワールドカップのブラジル戦で敗退が決まった瞬間、ピッチで仰向けに倒れたまま動けなくなっていた中田さんの姿が忘れられないと語ります。その口吻に新世代の「日本の司令塔」として中田さんに掛けていたセイゴオの思いの深さを感じたのか、中田さんは、「クール」の代名詞を返上するような柔らかい笑顔で、うれしそうに耳を傾けていました。
続いては、2006年の引退後、世界100カ国をめぐってきたという中田さんの「旅」をめぐっての話。セイゴオとしても、なぜ中田さんが若くして引退を決心したのか、いまどこに向かおうとしているのか、その真意を聞いてみたかったようです。中田さんが「いまのぼくは家もなければ肩書きもない。そういう自分にしかできないことをしてみたい。何かと何かをつないでいくような仕事をしていきたい」と明快に答えると、セイゴオはすかさず「生来のノマドだったんだね」。
そんな中田さんはいま、沖縄をかわきりに日本列島を北上する長期遊学旅行を展開中とのこと。各地の職人やモノづくりの現場を訪ね、日本の伝統産業の来し方行く末に思いを馳せる日々が続くなか、早くも文化交流と文化伝承の「ミッドフィルダー」として果たすべき役割に目覚めたようです。今回のセイゴオ訪問の目的も、その新たな「計画」のために、“目利き”として中田ボードへの参画を期待されてのこと。この申し出はまさにセイゴオへの「キラーパス」のようなもの、中田さんの電光石火の行動力には、紹介者の新宅さんもすっかり舌を巻いているようすでした。
最後にセイゴオが「日本のいいところとつまらないところ」について質問すると、中田さんは「いいところ」については棚田の風景を挙げ、「つまらないところ」については「自分で物事を考えない集団心理」と答えていました。

投稿者 staff : 17:07
2009年09月19日
News 浅草おかみさん会企画「にぎわいとお祭り」
10月28日(水)、浅草で、セイゴオが「編集の国 遊びの町」をテーマに基調講演を行います。 総合コーディネーターは町おこしプロデューサーの尾花幸二さん、代表世話人は全国おかみさん会理事長の富永照子さん。「場」とともに発信され編集される遊びと祭りを、もてなしの方法と一緒に語ります。
日時 10月28日 5:00〜8:00
場所 浅草ビューホテル
東京都台東区西浅草3-17-1
費用 講演と交流会 お一人1万円 (交流会は立食付です)
【振込先】
みずほ銀行雷門支店
無限なる創造場の会
普通・1773590
申込方法 必要事項を明記のうえファックスでお申し込みください。
主催 無限なる創造場の会事務局(CANDO WIT)
電話:03-3810-6327 www.candowit.net
*ご不明な点は主催団体にお問い合わせください。
---------------------------講演会と交流会申込書-----------------------------
FAX 03-3810-6326
1.参加者について
a.氏名と役職名
b.企業名または店名など
c.所在地
d.電話番号
e.FAX番号
2.【参加証】の返送希望(どちらかに○をしてくだいさい)
a.FAX
b.郵送
お振込み確認後、すみやかに【参加証】をお送りします。
3.そのほか
◎参加者名簿への掲載 希望する/希望しない
◎自社の商品PRなど( )
プログラム
5:00〜5:30
開演・代表世話人ご挨拶 冨永照子氏
(全国おかみさん会理事長/浅草おかみさん会理事長ほか)
5:30〜7:00
基調講演 松岡正剛氏
(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長)
「編集の国 遊びの町」
7:00〜8:00
交流会 ゲスト:真砂秀朗氏
(音楽アーティスト)

投稿者 staff : 18:25
2009年09月17日
News 柳宗悦生誕120年シンポジウム開催
10月24日(土)、日本民藝館主催「柳宗悦生誕120年記念シンポジウム−柳宗悦と現代」が開催されます。会場は東京大学生産技術研究所コンベンションホール。セイゴオがモデレーターをつとめ、パネラーは,『さまよえる工芸 柳宗悦と近代』の著者・土田真紀氏(美術史家)、『柳宗悦-時代と思想』の著者・中見真理氏(清泉女子大学教授)、『柳宗悦と民芸の現在』の著者・松井健氏(東京大学教授)。いずれも宗悦研究の第一人者です。柳宗悦の思想や手仕事から現代の「和」ブームまで、ダイナミックに往来しながら「柳宗悦世界観」の核心に迫ります。

日本民藝館では生誕120年を記念する回顧展「柳宗悦の世界」も開催中。会期は9月8日(火)〜11月9日(木)。また、10月31日には日本民藝館杉山館長のナビゲートによる第二回シンポジウムも予定されています。
「日本の眼」を確認した柳は、結局、「奇数の美」「貧の美」「貧の美」「自在の美」「速刻の美」「閑相の美」を総じて「無の美」といえるのではないかと結論づけている。そして、次のように結んだ。「日本の眼は西洋に無の美を贈物にすべきなのである」と。(松岡正剛千夜千冊第427夜 柳宗悦『民藝四十年』より)
■「柳宗悦生誕120年記念シンポジウム」詳細
第1回 思想の現場から
日時:10月24日(土) 11:00〜15:30
会場:東京大学生産技術研究所コンベンションホール
(目黒区駒場4-6-1・日本民藝館より徒歩2分〉
定員:250名(要予約)
参加料:1,500円(日本民藝館の入館料込み)
参加予約:必ず予約申し込みをしてください。
日本民藝館(電話 03-3467-4527)
プログラム:
11:00〜12:00
基調講演「柳宗悦の現代的意義」
講師・水尾比呂志(日本民藝協会会長)
13:00〜15:30
パネルディスカッション
「柳宗悦と現代 思想の現場から」
司会:松岡正剛(編集工学研究所所長、イシス編集学校校長)
パネリスト:土田真紀(美術史家)
中見真理(清泉女子大学教授)
松井健(東京大学教授)
第2回 手仕事の現場から
※第2回シンポジウムにはセイゴオは参加しません。
日時:10月31日(土) 11:00〜15:30
会場:日本近代文学館
(駒場公園内、目黒区駒場4-3-55日本民藝館より徒歩5分)
定員:150名(要予約)
参加料:1,500円(日本民藝館の入館料込み)
参加予約:日本民藝館(電話 03-3467-4527)
プログラム:
11:00〜12:00
基調講演「今昔ばなし 民藝の先達者たち」
講師:瀧田項一(作陶家)
13:00〜15:30
パネルディスカッション
「柳宗悦と現代 手仕事の現場から」
司会:杉山享司(日本民藝館学芸部長)
パネリスト:
佐藤阡朗(漆工家)
志賀直邦(東京民藝協会会長、たくみ取締役社長)
柴田雅章(作陶家)
柳悦州(沖縄県立芸術大学付属研究所教授、染織家)

投稿者 staff : 01:19
2009年09月16日
Diary 「縁座」から日本を見直す
8月28日、函館近くの大沼プリンスホテルで、第2回「縁座」が開催されました。縁座は、「縁」と「匠」をキーコンセプトにしたネットワン・システムズ主催のビジネスセミナー。社長の吉野孝之さんがホスト役を担い、セイゴオは総合監修およびナビゲーターを務めます。ゲストは前回にひきつづき中谷巌さん(多摩大学名誉学長)と田中優子さん(法政大学社会学部教授)。参加者はネットワン関連企業の幹部ほか約60名。
「日本を見直す」というテーマのもと、中谷さんが「日本の成功と日本の失敗」、田中さんが「ゆたかさを見直す」、そしてセイゴオが「編集的日本像」という演題をかかげ、それぞれ90分ずつの講演をおこないました。


開会宣言を紹介するネットワン・システムズ社長吉野孝之さん。
吉野:「縁」や「座」という社会の仕組を学びなおし、松岡さん、中谷さん、田中さんのお知恵を拝借しながらネットワーク社会の将来をあらためて考え直す方向性を見極めていければと思います。

ナビゲーター役として「日本を見直す」ための指針を語るセイゴオ。
セイゴオ:これからの日本を考えるとき、日本がもともと多様な国だったことを忘れてはいけません。日本近代史の傑作『敗北を抱きしめて』の著者ジョン・ダワーは“日本”をあえて“ジャパンズ”と複数形で語っています。今日は、中谷さんと田中さんも“ジャパンズ”の視点から日本を語ってくださいます。濃い提示や深い暗示をしっかり受け取りましょう。

あいまいになっている現代社会の問題点をラディカルに指摘する中谷巌さん。
中谷:グローバル資本主義は世界経済活性化の切り札であると同時に、所得格差の拡大や地球環境の破壊、人間社会に「負」の効果をもたらす主犯人です。いまその仕組が長期信頼関係や高品質主義を重視する日本企業の美意識をひどく脅かしています。日本企業が生き残るために必要なものは、勇気をもって取り組むべき課題を提示し、大局観をもって立ち向かう経営力です。

江戸と現代の価値観の違いを浮き彫りにして将来の日本を考える田中優子さん。
田中:江戸時代は、紙に不自由していなくとも紙を大切にする「もったいない」の感覚や、起きて半畳寝て一畳、飯を食うなら五合半といわれるように、配慮や節度や「分」をわきまえる倫理観があった。社会秩序を保とうとするとき、自分の「分」がどの程度あるのかを認識する必要があるのではないでしょうか。「豊かさ」や「貧しさ」についても考え直すきっかけになるかもしれません。

デュアル・スタンダートという「日本の方法」を提示する。
セイゴオ:日本人の独特の美意識や倫理観の背景には、日本という国が“モノ”と“コト”にたくさんの意味をもたせてきた歴史があります。たとえば“サク”は“咲”であり“酒”であり“先”なのです。ダブルミーニングをおそれず、絶対的な価値をもとめない「日本という方法」に目を向けてみてください。全国各地の祭りや風習から民俗学者の折口信夫や科学者の湯川秀樹にいたるまで、さまざまなところで一途で多様な日本を見つけられるでしょう。

参加者へのお土産の扇子にあしらったセイゴオの書「縁」と「匠」
縁座ではセイゴオが見立てたオリジナルの逸品がお土産として配られます。今回の品は滋賀県産の紋竹を用いた夏扇(京都・白竹堂制作)。細く削いだしなやかな40本もの骨が特徴で、仰いで見ると柔らかく心地よい涼風を運んでくれます。
投稿者 staff : 11:59
2009年09月14日
News 平城遷都1300年経済フォーラム第2弾
今年7月8日、丸の内マイプラザホールで開催され大好評だった「平城遷都1300年経済フォーラム」第二弾「歴史から学ぶ未来像」が、10月10日、なら100年会館(奈良市)で開催されます。ゲストは、寺島実郎、金子郁容、中西進、籔内佐斗司、千本倖生各氏。前回同様、セイゴオがモデレーターをつとめます。
詳細とお申し込みはこちら↓をご覧ください。
平城遷都1300年記念経済フォーラム
歴史から学ぶ日本像
日本と東アジアの未来を考える
主催:奈良県・日本経済新聞社
後援:社団法人平城遷都1300年記念事業協会
2010年、日本は平城遷都1300年という節目の年を迎えます。
平城京は、シルクロードの交流を背景に日本に初めて誕生した本格的な首都でした。以来1300年にわたって、日本は東アジア型グローバリズムと多様な文物を取り入れつつ、独自な方法によって風土に根ざした日本流の経済社会文化を育んできました。
本シンポジウムでは、日本のすぐれた歴史的方法を見直し、東アジアとの関係性を再編集することによって、日本と東アジアの展望を拓きます。
日時:2009年10月10日(土) 13:30〜17:30(13:00開場)
会場:なら100年会館・中ホール
〒630-8121 奈良市三条宮前町7番1号
*JR奈良駅西口改札を出てすぐ
*近鉄奈良駅より、奈良交通バス「JR奈良駅」停留所で下車、徒歩5分。
*近鉄新大宮駅より徒歩12分。JR奈良駅西口改札より徒歩2分
■入場無料(事前申し込み制)
■定員 330名
■出演者
寺島実郎氏(てらしま・じつろう) 財団法人日本総合研究所会長
金子郁容氏(かねこ・いくよう) 慶應義塾大学大学院教授
千本倖生氏(せんもと・さちお) イー・モバイル株式会社代表取締役会長兼CEO
中西進氏(なかにし・すすむ) 奈良県立万葉文化館館長
籔内佐斗司氏(やぶうち・さとし) 彫刻家
モデレーター
松岡正剛(まつおか・せいごう) 編集工学研究所所長
■プログラム
13:00 開場
13:30 開演・主催者挨拶
モデレーター挨拶 松岡正剛氏(編集工学研究所所長)
13:50 地元メッセージ
仲川げん氏(奈良市長)
植野康夫氏(奈良県経営者協会会長)
柳澤保徳氏(奈良教育大学学長)
14:20 基調講演 「東アジアのダイナミズムと日本〜1300年の歴史時間の中で」
寺島 実郎氏
15:20 休憩
15:40 パネル討論 「歴史・産業・文化をまたぐ東アジアの未来像」
金子郁容氏・千本倖生氏・中西 進氏・籔内佐斗司氏
17:30 終了
■参加お申し込み方法
ハガキ、FAX、インターネットのいずれかの方法で、事前にお申し込みください。
折り返し受講票をお送りします。
*応募者多数の場合は抽選のうえ、受講券をお送りします。
◎ハガキまたはFAXでのお申し込み
郵便番号、住所、氏名、企業・団体名、部署・役職、電話番号を明記のうえ、
下記宛にお送りください。
*ハガキ 〒540-8588 大阪市中央区大手町1-1-1 日本経済新聞社
クロスメディア大阪営業局H係
*FAX 06-6941-8232
◎インターネットでのお申し込み
下記のホームページから必要事項を入力のうえお申し込みください。
*お申し込みいただいた個人情報については、受講券送付など本シンポジウムの
実施目的にのみ利用いたします。
締め切り 2009年9月25日(金)
■お問い合わせ 受付時間 10:00〜17:00 土・日・祝を除く
*受講、お申し込み方法などに関するお問い合わせ
日本経済新聞社 クロスメディア大阪営業局
TEL:06-6946-4229
*内容に関するお問い合わせ
「平城遷都1300年記念経済フォーラム」事務局
〒107-0052 東京都港区赤坂7-6-64 編集工学研究所内
TEL:03-3568-2100
投稿者 staff : 21:30
2009年09月08日
Publishing 桃山バロックと本阿弥光悦の数寄の書
書道の専門誌『墨』で連載11年目を迎える「日本の書文化」。今回は日本初のアートディレクターであり、能書家でもある本阿弥光悦を取り上げている。
光悦は二つの視点を持っていた。一つは高い美意識と強い芸術への意志を持った目利きの視点、もう一つは激動の社会を冷静に見つめた視点である。刀の目利き・本阿弥家に生まれ育ち、王朝文化の復活を独創的に成し遂げ、後世にも多大な影響を残した。しかし、光悦の生きた時代は「能書の歴史において初めて身の危険を下敷きとして成り立った日々」とセイゴオが言うように、信長が討たれ、秀吉が亡くなり、家康が征夷大将軍となったドラスティックな社会でもあった。数寄者としての光悦の矜持が躍如した『四季草花下絵古今集和歌巻』に、セイゴオは「桃山バロック」の萌芽を見ている。

『墨』2009 9.10月号 通巻200号
発売 2009年9月1日
出版 芸術新聞社
定価 2350円(税込)
投稿者 staff : 13:39
2009年09月07日
Publishing 日本経済新聞@関西に登場
9月3日(木)の日本経済新聞夕刊の「@関西」に、セイゴオのインタビュー記事が掲載されました(関西版のみ)。奈良県とともに進めている「平城遷都1300年記念事業」のひとつ、「弥勒プロジェクト」や『NARASIA』が取り上げられています。
「日本の原型と、問題が山積する今日の日本を比較すると何が見えてくるか。身をもって見つめることができる場所は奈良しかない」と語るセイゴオ、2010年には「平城京宣言」の編集に取り組む予定です。
↓記事はこちら

投稿者 staff : 14:11
2009年09月02日
Diary 編集工学研究所ビル内で不審な落書き
9月某日、編集工学研究所スタッフのFが、1階のトイレ前の黒板に不審な落書きを発見、証拠写真付きでただちに所内に通報された。落書きは白いチョークで太々と書かれており(写真)、サインがしたためられていたため、誰の手によるものかがただちに判明したが、いったいいつ、何のために書かれたものなのかは今もって不明である。専門筋によると「極めて珍しい、貴重な落書き」とのこと、保存を呼び掛ける声もあがっているが、現場は来訪者も使用するトイレ前であることから、スタッフ一同、にやにやしながら今後のなりゆきを見守っている。
写真はこちら↓

投稿者 staff : 13:01
