セイゴオちゃんねる

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2009年1月23日

Report 平凡社新書『白川静』8万部突破!

 昨年11月の刊行直後から全国書店で新書売上1位になるなど大好評の『白川静―漢字の世界観』。年が明けてからも勢いづいて増刷を重ね、ついに8万部を突破。多くの新聞・雑誌の書評欄でも「初の白川漢字学入門書」として絶賛されています。
 もっともセイゴオは、「かつて白川さんの著書が学会からも出版界からも黙殺されてきたことを思うと、自分の入門書が話題になることに複雑な思いがある」とも。これを機になんとか白川さんの著書が新しい世代の日本人に受け入れられていく一助になればと、いたって謙虚な心境のようです。その思いをあらわすかのように、今週から書店に出回り始めた第3刷は、重版のニュースを聞くなりセイゴオが随所に手を入れ直したニューバージョンとなっています。

 昨年12月20日に出版された『連塾・方法日本1-神仏たちの秘密』(春秋社)も、早くも年末年始と立て続けに版を重ね、昨年から手掛けていた『多読術』(ちくまプリマー新書)はいよいよ4月刊行が決定。以降も続々と新刊を控え、今年も全国書店の「松岡正剛フェア」が常設状態となることはまちがいなさそうです。

■初版『白川静』にセイゴオが書き込んだ加筆・修正は100ヵ所以上におよぶ。

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■これまでに取り上げられた『白川静―漢字の世界観』書評(一部)

「ORICON BiZ」12月8日号 「白川研究の第一人者として知られる白川静氏、待望の入門書」
「週刊朝日」12月12日号 「白川漢字学は丁稚奉公と夜学から始まった」(永江朗氏)
「東京新聞」12月14日 「文字から立ち上がる古代」(水原紫苑氏)
「東京新聞」12月15日 「大波小波―白川静・入門」
「週刊現代」12月27日・1月3日合併号「初めての白川学入門書」(嶺崇史氏)
「新潮45」1月号 「漢字の究明は、日本の心の探究である」(稲垣真澄氏)
「朝日新聞」1月4日 「字のちから 成り立ちにこもる人々の思い」(大上朝美氏)
「週刊読書人」1月9日 「売行好調の一冊・白川静への最高の入門書」
「日経ビジネスNB online」1月14日 「神と人をつなぐもの」(尹雄大氏)
「望星」2月号 「待望の白川漢字学ガイド」(丸山純氏)

そのほか「日経新聞」「週刊東洋経済」「読売新聞」」「墨」をはじめ、各誌の新刊・新書紹介欄、書店売上レポートなどで紹介されています。

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「東京新聞」12月14日

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「週刊朝日」12月12日号

投稿者 staff : 23:27

2009年1月19日

Report 平城遷都1300年「弥勒プロジェクト」発進へ

 2010年に奈良県で開催される「平城遷都1300年記念祭」に向けて、事業推進の要となる「平城遷都1300年記念事業推進委員会」(以下「推進委員会」)、「日本と東アジアの未来を考える委員会」(以下、未来委員会)、「東アジア地方政府会合実行委員会」の3つの委員会の合同設立総会が、1月15日、グランドプリンスホテル赤坂で行われ、政界・財界のリーダーおよび有識者ら153人が集った。

 これらの委員会は、平城遷都1300年を機に日本と東アジアの恒久的な交流事業を創出していくためにつくられたもので、松岡正剛は「推進委員会」委員とともに「未来委員会」幹事長に就任、事業の柱の一つとなる「弥勒プロジェクト」を率いていくことになっている。

 総会では、「推進委員会」会長・御手洗冨士夫氏、同委員長・下妻博氏、「未来委員会」委員長代行・川勝平太氏、「地方政府委員会」委員長・石原信雄氏がステージに立ち、それぞれ設立趣旨や決意表明をスピーチ。また出席者を代表して自民党の青木幹雄氏、民主党の鳩山由紀夫氏、公明党の冬柴鐡三氏からの応援演説があった。
 松岡は、「未来委員会」幹事の野田一夫氏とともに壇上に立ち、幹事長として次のように抱負を語った。

 「日本という国は奈良平城京にはじまり、その平城京は東アジア交流を礎に誕生した。今日、グローバル・キャピタリズムの矛盾が世界を席巻しつつあるが、本来のキャピタルとは文化経済装置のことだった。今からちょうど120年前、岡倉天心がアーネスト・フェノロサとともに奈良で夢殿を開き、日本および東アジアの国家都市(ナショナル・キャピタリズム)の誕生に思いを走らせた。そして“Asia is one”(アジアはひとつ)という大きな展望を持つにいたった。しかし、今日のアジアは決してひとつではない。多様な共存体と見るべきである。[弥勒プロジェクト]は、アジア性とともに独自性をもつ日本が、今一度奈良という礎に立ち戻りつつ、1300年をひとまたぎして、これからのアジアのキャピタリズムのための100年の構想と展望をシナリオ化していくもの。その名前にふさわしく、東アジアと日本の懸け橋になっていくことを祈念している」

 総会は約30分の歓談の後、すべての仕掛け人である奈良県知事・荒井正吾氏の挨拶で締めくくられた。引き続き、隣接する会場で「未来委員会」の第一回会合が開催され、知事・幹事メンバーとともに約50人の委員が出席。昨年末、松岡が中心となってまとめあげた90ページにもおよぶ「弥勒プロジェクト」マスタープランが全員に配布され、松岡みずからその概要を説明。2010年までに推進する3冊の記念出版事業をはじめ、壮大な知財アーカイブ構想「NARASYS」など、その骨格を明らかにした。

 今後、松岡は、「未来委員会」メンバーとともに、いよいよ「弥勒プロジェクト」の実行計画を進めていくことになっている。さっそくその成果が、記念出版本の第一弾として5月に上梓される予定だ。

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野田一夫氏とともに壇上で
「未来委員会」と「弥勒プロジェクト」の意義を語る

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経済界のリーダーたちと円卓で歓談。
セイゴオの隣は福原義春氏。

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「未来委員会」には、安田登氏・ワダエミ氏など、
伝統文化の一人者やアーティストも加わる。

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奈良女子大学学長の久米健次氏は、
「千夜千冊」の熱心な愛読者らしい。

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鳩山由紀夫氏は応援演説で
松岡から参画要請を受けたエピソードを明かした。

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「未来委員会」の幹事席は最強の論客揃い。
松岡の隣は委員長代行を務める川勝平太氏。

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「弥勒プロジェクト」のヴィジョンとともに、
事業概要を説明する。

投稿者 staff : 23:05

2009年1月 9日

News セイゴオ好み[時分]第2弾 風呂敷「旬」「色」販売開始

 松岡正剛の構想「日本という方法」にもとづいて、さまざまなアーティストや職人のコラボレーションによる逸品を制作する「品組」から、「セイゴオ好み[時分]」第2弾として特製の風呂敷がリリースされました。松岡正剛のダイナミックな一字書「旬」「色」の二つの作品を染め抜いた、おおぶりの木綿風呂敷です

 制作は京都で印染の技法を守りつつ、新しい風呂敷文化を独自に提案している掛札英敬(かけふだひでたか)さんです。暖簾や旗などの一点ものを染めるための手の込んだ「印染」(引染)の工程を、普段使いの風呂敷にしてみる。さらに、染め用の「型」を起こすにも困難な一字書をあえて意匠化する。「旬」については風呂敷には珍しい漆黒を地色とし、「色」については柿渋を使う。品組ならではのものづくりにこだわる松岡正剛の大胆な提案を受けて、掛札さんに約1年をかけてさまざまな試行錯誤を重ねていただきました。
 まさに“1点もの”と呼ぶにふさわしい作品性をもちながら、そのユニークな意匠を使い勝手とともに楽しめる逸品です。

 また、普段使いの風呂敷としてよりお求めいただきやすい簡易な染め技法による「型友仙」のバージョンも制作しました。デザインは「旬」「色」とも、引染とまったく同じです。

 下記の品組ホームページでは、申込みの受付のほか、「旬」「色」の使用例の写真、「引染」「型友仙」の技法の違いやそれぞれの特徴などを詳細に案内しています。「型友仙風呂敷」は、そのままインターネットからの申込みも可能です。

http://shinagumi.com/index.html

 なお、昨年7月に発表された「セイゴオ好み」其の一「組子手文庫」は好評につき、在庫がわずかとなっています。「組子手文庫」の詳細情報も、上記の品組ホームページからご覧いただけます。

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引染風呂敷「旬」
サイズ:約110㎝四方 生地:天竺(綿100%)
配色:地色=墨色 落款=赤 品組ロゴ=えんじ 文字部分=薄ベージュ
書:松岡正剛

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引染風呂敷「色」 
サイズ:約90㎝四方 生地:天竺(綿100%)
配色:地色=柿渋 落款=赤 品組ロゴ=えんじ 文字部分=生地白
書:松岡正剛

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松岡正剛の落款の朱と品組ロゴのえんじが、
ワンポイントの挿し色となっています。

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包むものや包み方によって多様に変化する、
一字書の大胆な意匠。

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「型友仙風呂敷」は、特製の桐箱に入れて、
シリアルナンバーをつけてお届けします。
(「引染風呂敷」は真田紐付の特製桐箱に入れて、
 松岡正剛の箱書と直筆色紙を付けてお届けします)

投稿者 staff : 17:52

2009年1月 8日

Diary 寒風日枝で和光同塵

 昨年末を恒例のドイツ文化会館「葡萄屋」の納会で締めくくった編集工学研究所・松岡正剛事務所の面々がほぼ1週間ぶりに勢ぞろいして、同じく恒例の枡酒・日枝詣出から2009年をスタートしました。
 もっともセイゴオは、年末から年始にかけて「千夜千冊」執筆に没頭していたため、「正月どころじゃなかったよ」。年末年始の「千夜千冊」が特別な意味を持つことを熟知しているスタッフたちも、労作の『変貌する民主主義』(第1277夜)と『老子』(第1278夜)を必死に読みこなしてセイゴオとの初顔合わせに臨んだようでした。これも恒例のそれぞれの「新春所信表明」では、「和光同塵」や「上善水如」といった『老子』のキーワードが次々飛び出し、総勢20人が延々3時間にわたって熱弁を奮いました。
 それらを受けてのセイゴオからの初講話は、当面続くであろう金融恐慌の余波と資本主義の暴走を前提としながら、「ハイエク型知識分散社会に編集工学は何を挑むのか」「シェアリングとエンジニアリングをどう重ねるか」「スキルアップのためのメタエディティングモデル」といった、とっておきの実践的ヴィジョン(詳細は企業秘密です)。

 そぞろ歩きしながらゆっくり山王日枝神社を詣で、全員でやや遅めのランチを食したあと、セイゴオはしばらく松岡事務所の「居間」を陣取り、数千枚もの年賀状の山に取り掛かりました。手書きのメッセージや近況報告や家族写真のひとつひとつに目を通しながら、うなったり笑ったりしている様子も年始恒例の風景です。
 今年はとくに平凡社新書『白川静』の感想が綴られたものが多く、その好調ぶりが年賀状からもうかがえました。さらには、年末に刊行したばかりの『連塾・方法日本1-神仏たちの秘密』の重版決定のニュースも入り、赤坂稲荷坂上は寒風の中にも幸先のよい1年のスタートとなりました。

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日枝神社で全員そろって初写真

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セイゴオがうなったイシス編集学校「九天玄氣組」からの
編集尽くしのお年賀セット

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セイゴオの最年少ガールフレンド
「たかかいかんのちゃん」からの年賀状

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かんのちゃんへの年賀状「うしかんのん」


投稿者 staff : 00:04