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2008年07月24日
News セイゴオ構匠「組子手文庫」販売開始!
松岡正剛が手掛ける「ものづくり」シリーズ「セイゴオ好み【時分】」の第一弾、「組子手文庫」(くみこてぶんこ)が、7月5日の「連塾−JAPAN DEEP」で先行披露され、いよいよ販売が開始されました。
「セイゴオ好み【時分】」は、連志連衆會を母体として生まれたプロジェクトです。「連塾」などの場で展開してきた「日本という方法」を、形のある品々にして発表していくことをめざしています。セイゴオが棟梁となって、多彩な職人やアーティストとのコラボレーションによる格別な逸品を作ります。
プロデュースは、今年3月に設立された合同会社「品組」(しなぐみ)。連志連衆會理事である新宅正明さん(日本オラクル会長)・黒澤保樹さん(シスコシステムズ顧問)が中心となって準備してくださった機構です。
7月24日にオープンした品組サイトに、セイゴオの「ものづくり」への思いや、また「組子手文庫」の詳細案内や申し込み方法などが掲載されていますので、ぜひご覧ください。
品組サイト http://shinagumi.com/

◆極小の数寄屋―「組子手文庫」の趣向
今回リリースされた「組子手文庫」は、文庫本を仕舞うのにぴったりの小さな本函。ただし、日本建築の伝統工法を随所に取り入れながら、独特の組み合わせで仕上げた精緻な意匠は、本函というよりも極小の数寄屋のよう、しかも未知の魅力をもった斬新な数寄屋です。
構想はもちろんセイゴオ。制作は、秋田に木工所を構える高階隆志(たかかい・たかし)さん。日本有数の組子の技術をもつ若き匠です。本好きのセイゴオの好みと、高階さんの技術が重ねられ、手の込んだ連子格子を「引き戸」に組み込むという大胆な発想が生まれました。
今回リリースされたのは、秋田杉を使った「SUKIYA」と胡桃を使った「RANGA」の二種。秋田杉も胡桃も、厳寒の北方で育てられた稀少な銘木です。型はほぼ同じですが、それぞれの木材の個性の違いから、「SUKIYA」は古代の「社」のような瀟洒な佇まいが、「RANGA」はモダンで粋な風趣が特徴となっています。
ちなみに「RANGA」の銘は、江戸後期に人気を博した「秋田蘭画」にちなむもので、もちろん高階さんが秋田の職人であることにちなんでセイゴオが名づけたもの。

開けても閉めても風情ある組子の連子格子

秋田杉の木目の美しい「SUKIYA」には古代の「社」の面影

胡桃材の紫褐色がモダンな空間によく似合う(撮影協力:金沢「漱流」)
◆仕上げは秋田で、手書きの「名入れ」
「セイゴオ好み【時分】」は、もともと少量制作・少量頒布をすることを前提に作られるシリーズです。そのため、一品一品に、その稀少な価値を保証する「名入れ」とシリアルナンバーの書き入れを、セイゴオが自分で行うことにしています。ちなみに、手文庫の頒布数は「SUKIYA」「RANGA」ともわずか15台ずつ。
手文庫への「名入れ」は、今年4月、セイゴオが秋田の高階さんの工房を訪ね、3日がかりで一点一点、丁寧に行いました。手文庫を収納するための特製の桐箱(高階さんによるオリジナル)にもセイゴオが銘を書き入れ、高階さんと二人で並びの印を施しています。ひとつひとつ書体や字配りを変えた遊び心のある「名入れ」によって、まさにセイゴオ好みな「時分」の趣向が完成しました。
なお、手文庫に購入申し込みをしてくださった方には、セイゴオがそれぞれの方の気分を察知して、3冊の格別な文庫本を選んで、サインやメッセージをしたためたうえで贈呈することになっています。
銀の塗料で「RANGA」に名入れ中のセイゴオ(撮影場所:秋田高階木工所)
全手文庫・桐箱の名入れを終えて、高階さんと記念撮影


手文庫には、やはりセイゴオの文庫がよく似合う
◆今後の「セイゴオ好み【時分】」
「組子手文庫」に続く第二弾として、今年10月には京都の印染職人の掛札英敬(かけふだ・ひでたか)さんとのコラボレーションによるオリジナルの風呂敷を発表予定。セイゴオの一字書「色」「旬」を、それぞれ墨染・柿渋染の大判木綿風呂敷に仕立てることになっています。また、遠州流家元・小堀宗実さんとともに、現代の「きれいさび」を新たに提案するミニ茶道具セットやミニ文房セットなども展開予定です。
今後、当「セイゴオちゃんねる」では、その制作プロセスなども折々お知らせしますので、どうぞご期待ください。
投稿者 staff : 2008年07月24日 21:26
