田中泯&松岡正剛 ジャコメッティ対談

12月14日(木)、池袋コミュニティカレッジで映画『ジャコメッティ 最後の肖像』(来年1月5日)の公開を記念して田中泯さんとセイゴオによるトークイベントが開催されます。

二人にとってアルベルト・ジャコメッティは敬愛すべきアーティストで、創作活動にも大きな影響を受けています。今年、国立近代美術館で開催され大きな話題を呼んだアルベルト・ジャコメッティ回顧展(6月14日〜9月4日)にもセイゴオはすぐに足を運び、田中泯さんも展示会場で踊りを披露しました。

セイゴオが「千夜千冊」でジャコメッティの『エクリ』を取り上げたのは今から15年前の2002年。記念すべき第500夜でした。「不可能なビジョン」に立ち向かうとするジャコメッティの姿に、今後の「終わりなき編集」を決意したと綴っています。

今回の映画を試写会で見たときは、「名優ジェフリー・ラッシュ演じる晩年のジャコメッティの完璧な肖像画を目指し延々と描きつづける狂気がスクリーンに映し出されており、まるで本人を見ているかのような迫真の演技だった」と絶賛。

稀代の芸術家・ジャコメッティとその映画をめぐり、思い入れの深い二人はどのようなトークを展開するのか。
どうぞお楽しみに。

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映画『ジャコメッティ 最後の肖像』公開記念
田中泯 松岡正剛 スペシャルトーク
ジャコメッティに魅せられた二人が語る 迷宮のアトリエ

■講 師:舞踊家 田中泯 編集工学者 松岡正剛
■日 時: 12/14(木)19:00~20:30
■参加費: コミカレ会員・一般 1,500円 (税込)
映画公式HP http:/finalportrait.jp/

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投稿者 staff : 21:44

Publishing 田中優子さんとの対談本『日本問答』刊行

11月21日、田中優子さんとセイゴオによる岩波新書『日本問答』が発売となります。田中さんとセイゴオは古くからの盟友同士、数多くのシンポジウムやプロジェクトやセミナーやテレビ番組で共演してきましたが、この二人による対談本は本書が初めてです。

ともに日本が大好きながら、近頃の日本を悩ましく思っている二人が、それぞれの専門性と方法論をもって、日本の価値観や美意識のおもしろさについて、また日本の来し方・行く末について、めくるめく豊かな問答を交わします。

本書の企画がたちあがり、何度か対話を重ね、構成が検討されているあいだに、田中さんは大学総長となり、セイゴオは肺癌を患うという予想外の出来事がありましたが、そのような体験を経たことでさらに深まったそれぞれの「内なる日本、外なる日本」への思いが、本書から滲みでてくるようです。

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『日本問答』岩波新書 2017年11月21日刊行 940円+税

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News 紀伊国屋ホールで『擬』出版記念講演会開催(追記あり)

追加情報:この講演会に、いとうせいこうさんの特別出演が決定しました!

11月4日(土)、新宿・紀伊国屋ホール(紀伊国屋書店新宿本店4F)で、セイゴオの最新著書『擬―「世」あるいは別様の可能性』の出版記念講演会を開催します。セイゴオがこれまで世に出し、世に問うてきた仕事の数々を紹介しながら、「ほんと」と「つもり」をどのように重ねてきたのかを”白状”しつつ、『擬』に込めた編集的世界観を語ります。

第279回新宿セミナー@Kinokuniya 
春秋社『擬―「世」あるいは別様の可能性』出版記念
松岡正剛講演 「もどき仕事」

2017年11月4日(土)19:00開演(18:30開場)
紀伊國屋ホール (紀伊國屋書店新宿本店4F)

入場料 1500円

*申し込み方法(事前申し込みが必要です)
  キノチケットカウンター
    (新宿本店5階/店頭販売 受付時間10:00~18:30)  または
  キノチケオンライン(24時間受付)で、チケット購入をお願いします。

  発売開始は10月6日(金)10:00~となります。

*問い合わせ先
  紀伊國屋ホール 03-3354-0141 (10:00~18:30)
  詳細情報はこちら

投稿者 staff : 11:47

Publishing 新刊書下ろし『擬(もどき)』9月20日発売!

セイゴオのひさびさの書下ろしにして、ちょっと風変わりな新刊、『擬―「世」あるいは別様の可能性』が9月20日に刊行。

ちぐはぐやあべこべ、模倣や真似やフェイク、つじつまのあわないこと、公認されない仮説、はかなさやおぼつかなさ・・・。世界や社会の残念な事態や現象に目を注ぎ、心を寄せ、肩をもってきたセイゴオがついに明かす、「世」なるものの正体とは。

普遍性やグローバリズムはそんなによいことなのか。首尾一貫性や説明責任がそんなに大事なのか。「世」はマネジメントのためにあるのではない、イメージメントのことこそもっと語りたい。「言いおほせて何かある」の「何か」や、「きのふの空のありどころ」の「ありか」のことこそ交わしたい。世界と世間を覆う制度やルールの度し難い仕組みや価値観を鋭く暴きつつ、「擬」の意外な効用と「別様の可能性」を全力で浮かび上がらせる、ユニークかつ渾身の書です。

――ぼくが考えている「擬」という考え方は、ボードリヤールのシミュラークルではないし、従来にシステムに代わるアナザーシステムでもない。本物があって偽物があるのではなく、「ほんと」と「つもり」がまじった状態でしか世界や世間は捉えられないという見方だ。――(本書より)

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『擬―「世」あるいは別様の可能性』
春秋社 2017年9月20日刊行
1900円+税

投稿者 staff : 11:22

News 激動する世界と宗教―私たちの現在地―に出演(全3回)

角川財団主催のシンポジウム「激動する世界と宗教―私たちの現在地(全3回)」にセイゴオが連続登壇します。各回三部構成で、約四時間半のプログラム。冒頭は池上彰さんと佐藤優さんの対談、中盤は第一線の研究者や識者の発表、終盤のパネルディスカッションで全登壇者を相手に松岡が総括をします。第1回のテーマは「宗教と資本主義・国家」、第2回は「宗教と暴力」、第3回は「宗教と生命」。

セイゴオは、仏教、神社、キリスト教、イスラム教、新興宗教まであらゆる宗教や宗教史に関心をもち、また仕事を通じて各宗派の方々とも親交を深めてきた。シンポジウムではそれぞれのゲストの多様な視点を織り交ぜながら現代社会における宗教のあり方を探る。

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〔場 所〕:有楽町朝日ホール
千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11F

〔日 時〕::第2回 2017年9月23日 (土・祝)
13時~17時30分(開場12時)  ※予定

〔参加費〕:一般3000円 学生2500円(税込)

〔定 員〕:各回600名(申し込み先着順)
〔申込み〕: http://www.asahi-sympo.com/shuukyo/
申込受付開始:8月21日 (月)朝10時~

〔問合せ〕:宗教シンポジウム事務局  03-5565-3464
平日10時~17時/12月28日~1月4日を除く

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Publishing ドミニク・チェンさんとの対談本『謎床』刊行

セイゴオとドミニク・チェンさんが情報の生態学からIT界の来し方・行く末まで、縦横無尽に語り合った対談本『謎床―思考が発酵する編集術』が7月10日に晶文社から刊行されます(書店には7月3日ごろから出る予定)。ドミニク・チェンさんは1981年生まれの若き情報学研究者であり、日本のクリエイティブ・コモンズの動向に創成期からかかわってきた実業家。セイゴオのことは『空海の夢』を読んで衝撃を受けて以来、ずっと注目してくださっていたとのこと。セイゴオもまた千夜千冊でドミニクさんの著書『インターネットを生命化するプロクロニズムの思想と実践』を取り上げ、ベイトソンの思想を取り込みながら相互編集型のインターネットのあり方を提唱するドミニクさんに関心を寄せてきました。

そんな二人が初めて顔を合わせたのが、昨年2016年の8月。晶文社の編集者、江坂祐輔さんのプロデュースによって、豪徳寺ISIS館の「本楼」で対談がスタートしました。80年代から情報技術と情報文化の融合をめざしてきたセイゴオと、デジタル・ネイティブ世代のドミニクさんは、ときに師弟のように、ときに同志のように、生命論からメディア・アートまで、日本文化論から人工知能問題まで、のべ十数時間にわたって思考と対話を加速し創発しつづけました。途中でセイゴオが肺癌を宣告され手術を受けることになったことをドミニクさんに明かすという異例の展開もありながら、最後にはドミニクさんが凝っている糠床や発酵システムにちなんだ本書のタイトル「謎床」が、二人のあいだで生み出されました。

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『謎床―思考が発酵する編集術』
ドミニク・チェン+松岡正剛
晶文社 2017年7月10日発行 1800円(税別)

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ドミニクさん・セイゴオの写真:川本聖哉さん

投稿者 staff : 17:38

Report 空海賞受賞と記念講演

先にお伝えしましたように、セイゴオが「密教21フォーラム」が創設した「空海賞」の第一回大賞を受賞しました。5月25日に椿山荘で授賞式が開催され、合わせてセイゴオが2時間におよぶ記念講演を行いました。

「空海賞」は、空海の偉業に倣って学芸・学術・国際貢献・社会貢献・大師讃仰・寺院再興などの分野で業績をあげた個人または団体を顕彰するというもの。今回は大賞のほかに、学術奨励賞として蓮花寺佛教研究所が、国際貢献賞として全真言国際救援機構(ASIRA)が選ばれました。

授賞式では、はじめに密教21フォーラム会長の上村正剛氏から賞の目的などについて挨拶。続いて学術奨励賞・国際貢献賞がそれぞれ贈呈され、最後にセイゴオに大賞が贈られました。セイゴオの授賞理由について、密教21フォーラム事務局長の長澤弘隆氏からは、次のような話がありました。

「松岡さんが40歳のときに書かれた『空海の夢』は、古来多くの宗教者や思想家が関心を示さなかった難解な空海密教の内奥に、卓越した博識によって正面から果敢に迫ったもの。この一冊によって空海密教は真言宗の教理教学の枠を超え、近代仏教学の方法も超えて、世界思想のレベルに位置付けられました。私たちはこの名著により、空海密教を読み解くためには、広範な西洋の哲学・宗教・思想・諸科学に通じ、さらには昨今のデジタル技術文明までを理解すべきであり、生半可な仏教学や伝統教学だけでは空海密教には歯が立たないという現実を教えられました。松岡さんの著述を通して、空海密教の魅力が、社会のさまざまな分野で活躍する人びとの知性や方法に刺戟を与え、現代に蘇ったのです。私たちのフォーラムが今日まで歩んでこられたのも、一にかかって松岡さんの寛容な人柄と誰もが驚嘆する博識のおかげであり、私たちに常に真摯かつ謙虚に、またときにユーモアをもってかかわってくださった恩人に、第1回空海賞大賞を贈呈できることは、私たちにとって無上の歓びであります」。

トロフィーと花束と副賞の目録を上村氏から受け取ったセイゴオは、「空海賞第1回大賞という栄誉をいただき、晴れ上がましくもおこがましい気持ちでいっぱいです」と言いつつ、空海密教のみならず宗教そのものが明治維新や敗戦以降、語られにくくなってしまたっという問題について語りました。またセイゴオが空海に関心をもったのは、私淑していた湯川秀樹さんから聞いた「日本人で学びたいと思うのは三浦梅園と空海」という話がきっかけだったこと、そこから空海の方法を深く掘り下げてみたいという思いを抱き、40歳のときに春秋社から単著を依頼され、いよいよ取り組む決心をしたことなどを明かしました。

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その名も「正剛」である上村会長からトロフィーを受け取るセイゴオ

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学術奨励賞を受賞した蓮花寺佛教研究所の遠藤祐純氏と

授賞式後のセイゴオの記念講演のタイトルは、「再来『空海の夢』」。『空海の夢』の目次立てをスクリーンに映し、空海の方法と、その空海の方法を読み解いた40歳のころのセイゴオの方法、さらに現在のセイゴオの視点を重層的に行き来しながら、話を展開しました。とくに「第5章 言語の一族」に寄せては、コトダマの一族である大伴氏というルーツをもつ青年空海がどのようにして言語への関心を育んだか、また「第6章 遊山慕仙」に寄せては、当時のグローバル都市である奈良の都の喧噪を離れることによって、空海が何を会得したのかを語りました。さらに、「第7章 密教の独立」では空海が発見した密教の知を西洋の神秘主義と比較、「第8章 陰と陽」では空海が学んだ中国の漢訳仏教の特質を示し、そこから「第9章 仮名乞児の反逆」「第10章 方法叙説」「第14章 アルス・マグナ」に書かれたような空海の方法の総合化と充実について詳述しました。

セイゴオはまた、空海の「即身」はものすごいものだが、いまもって捉えがたく思っているということを明かしながら、『即身成仏義』の「重々帝網なるを即身となづく」に込められた空海の宇宙観や、『声字実相義』から読み取れる生命観を語りました。「第26章 華厳から密教へ出る」に記したように、空海が華厳を仏教の最高位に置きながらさらにそれを超えるものとして密教を位置付けたことについて、『空海の夢』では触れえなかったヒッグス粒子を持ち出しながら説明するなど、セイゴオのいまの知見も披露しました。

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会場は編集学校関係者や『空海の夢』に携わった編集者など100人以上が詰めかけ満員

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肺癌の術後、呼吸と声の復調を気にして講演を控えていたセイゴオだが、この日は前半から飛ばしっぱなしだった

最後に、「21世紀にこそ空海の提案は必要です。いま社会はIoT、AI、ビッグデータの時代です。モノに情報が付き、デジタルが知能をもち、膨大なデータがやりとりされるなかで、個人がマンダラ・ホロニックになる時代です。空海が構想したことは、半分くらいすでに現実化しつつあるし、六塵も五大もデータ化されつつあります。もはや宗教は追いつけないし、先生も必要ない時代になりつつあるのです。けれどもぼくは、いまこそ宗教をアクチュアルに語ることが重要になってくると思っています。いまのような日本でいいわけはありません。空海大賞を胸に、ぼくもまだまだ前に進んでいきたいと思っています。21世紀は空海の時代です」と、2時間にわたったハイスピードの講演を締めくくりました。

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授賞式と講演会に駆けつけてくれた歌人の岡野弘彦さんからは、「松岡さんの語りは、師の折口信夫を彷彿とさせてくれました」と言われ恐縮

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密教21フォーラムの皆さんと(セイゴオの右隣が、セイゴオとともに「蘇る空海」プロジェクトを仕掛けた事務局長の長澤弘隆氏)

投稿者 staff : 18:32

セイゴオ、空海大賞受賞(記念講演のお知らせ)

セイゴオが、「密教21フォーラム」が新しく創設した「空海賞」の第一回大賞を受賞することになりました。

「密教21フォーラム」は、1997年に設立された真言宗僧侶によるネットワーク組織。 空海密教の方法に学び、その意義をさまざまなメディアやイベントによって現代に蘇らせる活動をしています。「空海賞」は、空海の偉業に倣って学芸・学術・国際貢献・社会貢献・大師讃仰・寺院再興などの分野で業績をあげた個人または団体を顕彰するというもの。

セイゴオが1982年に工作舎を離れフリーランスになってから、最初に上梓した本が『空海の夢』(春秋社)でした。当時多くの新聞・雑誌などで取り上げられるなど話題になり、現在にいたるまで2回の増補改訂を重ねロングセラーとなっています。またセイゴオは、本書をきっかけに空海や密教に関する原稿や対談、講演などを折々行い、さまざまなアーティストと斬新な切り口で空海密教を語るトークイベントや、マルチメディアソフト制作などを「密教21フォーラム」とともに手掛けてきました。これらの活動が評価され、今回の空海大賞受賞となったようです。

5月25日には、授賞式が開催され、セイゴオが記念講演も行います。空海密教について、またセイゴオの活動についてご興味のある方は、授賞式および記念講演にご参加いただけます。

第一回「空海賞」贈呈式および記念講演

日時:2017年5月25日(木) 15:00~
場所:ホテル「椿山荘」東京 1F ウィステリアルーム
    (旧フォーシンズンズホテル「椿山荘」)

   https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/access/

   15:00~ 贈呈式
          大賞 松岡正剛
          ほかに学術奨励賞、国際貢献賞、青年会顕彰賞の贈呈あり

   16:00~ 記念講演 松岡正剛 (120分の予定)

*参加ご希望の方は、松岡正剛事務所にお問い合わせください。
  電話番号:03-5301-2212 (担当・太田)

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投稿者 staff : 18:23

News セイゴオ✕コムアイ対談「SWITCHインタビュー」

4月15日(土)の23:00からNHKで放映される「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」に、セイゴオが出演します。

この番組は、異なる分野で活躍する2人の”達人”がそれぞれの「仕事の極意」について語り合い、発見し合うクロス×インタビューを行うもの。対談相手は、歌手のコムアイさん(水曜日のカンパネラ)です。

実は注目度が格段にあがる数年前から、水曜日のカンパネラさんの先鋭的なミュージックビデオ、不思議なユーモアに満ちた歌詞にセイゴオは注目していました。「戸川純が売れて以降、変わっているけど面白いという音楽をずっと探していた」。

2人の初対面は2015年に行われた舞台「影向」(出演:松岡正剛・田中泯・宮沢りえ・石原りん)をコムアイさんが観覧したときのこと。互いに気にしあっていた時期を経て、とうとうこの対談が実現しました。

73歳のセイゴオと24歳のコムアイさん。SWITCHインタビューのゲストの中では、かつてない年齢差のゲスト同士にもかかわらず、互いの仕事や死生観、恋愛観に大いに共鳴しあった二人。濃密なクロストークとなった本放送をぜひお楽しみに。

NHK Eテレ 「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」
4月15日(土) 22:00~23:00
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対談前半は都内レコーディング・スタジオ、後半は編集工学研究所内ブックサロンスペース”本楼”で行われた。

詳しくはコチラ
「SWITCHインタビュー 達人達(たち) – NHK」
水曜日のカンパネラさんの公式サイトCINRA.NETにも取り上げられました。

投稿者 staff : 19:24

News 『多田富雄コレクション』発刊記念イベントに出演

4月21日(金)、18:30に開催される『多田富雄コレクション』(全5巻)発刊記念イベント「多田富雄の仕事 科学と芸術の統合」の第二部・対談セッションに、セイゴオが出演します。会場は浜離宮朝日ホールです。

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本イベントは、4月に藤原書店から刊行される『多田富雄コレクション』(全5巻)を記念して開催されるもの。「多田富雄を語る」と題し、JT生命誌研究館館長・理学博士である中村桂子さんと対談、司会進行を劇作家の笠井賢一氏が務めます。

多田富雄さんはセイゴオが敬愛する世界的免疫学者であり、能作者、詩人、随筆家。千夜千冊でとりあげた多田富雄『免疫の意味論』(986夜)では、多田さんのこれまでの対話(五木寛之、井上ひさし、白洲正子、石牟礼道子など)を複式夢幻能のような記述スタイルで綴り、「スーパーシステム論」に呼応しています。

対談相手の中村桂子さんは筑波の科学万博(1985年開催)以来の交友。2016年には千夜千冊で中村さんの著作を取り上げ、その生命論的世界観と編集力を絶賛しています。

―科学は狭い学問の部屋に閉じこもっていてはまずい。論文の引用回数を誇りあっていてばかりでは、いけない。桂子さんのような編集科学力にもっと包まれたほうがいい。 ―
千夜千冊『自己創出する生命ー普遍と個の物語』『ゲノムが語る生命ー新しい知の創出』(1618夜)より

第一部では司会進行を務める笠井氏の演出のもと、能楽師である野村四郎氏による多田富雄の新作能「無明の井」が上演されます。
『多田富雄コレクション』発刊記念イベントの全体概要はこちらをご覧ください。
【URL】
http://fujiwara-shoten.co.jp/main/news/archives/2017/03/421.php
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『多田富雄コレクション』(全5巻)発刊記
念イベント
「多田富雄の仕事―科学と芸術の統合」
[第1部] 多田富雄・詩と能の世界新作能「無明の井」より
詩「歌占」「新しい赦しの国」ほか
 野村四郎(能楽師、観世流シテ方、人間国宝) 坪井美香・國府田達也・松田弘之・設楽瞬山・橘政愛
 [構成・演出]笠井賢一
[第2部] 多田富雄を語る
〈対談〉
 中村桂子(JT生命誌研究館館長)
 松岡正剛(編集工学研究所所長)
  [司会進行]笠井賢一

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[日時] 2017年4月21日(金)
    18:30~20:30(開場18:00)
[会場] 浜離宮朝日ホール (小ホール)
 〒104-8011 東京都中央区築地5-3-2 朝日新聞東京本社・新館2階
[入場料] 3000円 (定員350名・全席自由・先着順)
[申込み・お問合せ] 株式会社 藤原書店
 Tel.03-5272-0301

投稿者 staff : 19:59

News セイゴオが語る日本の月(NHK-BS)

11月12日(土)の19:30からNHK-BSで放映される「ザ・プレミアム―絶景にっぽん月の夜」に、セイゴオが出演します。

この番組は、こよなく月を愛してきた日本人の暮らしとこころを探りつつ、日本全国の月景色や月をめぐる風習を取材するとともに、”至高の月見”を映像で届けるというもの。女優の橋本まなみさんが案内役をつとめます。

セイゴオは橋本まなみさんに対する「月の指南役」として登場。『ルナティックス』を上梓するなど、”無類の月狂い”を自称するセイゴオが、日本の月の文化をはじめ、浮世絵や日本画に描かれた月の数々を紹介します。

NHK-BS ザ・プレミアム「絶景にっぽんの月の夜」
11月12日(土) 19:30~21:00

制作:テレビマンユニオン

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セイゴオと橋本さんの対談は、豪徳寺イシス館本楼で収録された。
右は演出の佐野達也さん(テレビマンユニオン)。

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収録は、豪徳寺イシス館の屋上でも行われた。高性能な天体望遠鏡が用意されたが、残念ながらこの夜は厚い雲がかかったままで月観測は叶わなかった。

投稿者 staff : 16:23

10月11日、アカデミーヒルズで大澤真幸さんと対談

2016年10月11日 (火)、六本木アカデミーヒルズが主催するセミナー「六本木アートカレッジ」で、社会学者・大澤真幸さんとセイゴオの対談イベントが行われます。

「ジャパンウェア~日本型ベンチャースピリットの行方~」と題し、日本に潜んでいる特有の風土や文化や方法を捉え直し、グローバル時代を生き抜くためのメソッド(=実践知)を語り合う。20年来の交友をむすび、数々のイベントで共演してきた2人は一体どんな話を繰り広げるのか。
知性と知性がぶつかりあう日本談義を、どうぞお楽しみに。

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「これからのライフスタイルを考える」セミナーシリーズ
■第7回「ジャパンウェア~日本型ベンチャースピリットの行方~」(2016年10月11日開催)
松岡正剛(編集工学研究所所長)×大澤真幸(社会学者)
19:00~20:30
※受付開始は18時30分頃を予定しています。

詳しくはコチラ
http://www.academyhills.com/school/artcollege/detail/rac20161011.html
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投稿者 staff : 20:18

Publishing 「日本文学全集」「kotoba」に掲載

河出書房新社で刊行されている「日本文学全集」(池澤夏樹=個人編集)の最新刊「日本語のために(30巻)」に、千夜千冊でとりあげた馬渕和男「五十音図の話」が収録されました。
本書は卓抜な編集力をもっているとセイゴオが評する、作家の池澤夏樹さんが、祝詞、アイヌ語、琉歌、憲法など一三〇〇年に亘る「日本語」の文体のサンプルと日本語に関する考察を集成し編んだアンソロジー本です。この本に採録されるにあたり、セイゴオは元の原稿に大幅な加筆修正を施しました。ウェブ千夜とのちがいも楽しみながら、ぜひ一度ご覧ください。

――「五十音図」と「いろは歌」、その奥に何重もの対比と相克と離別を繰り返した「真名」と「仮名」。このことを語らないで、どうして日本を問題にできるだろうか。 ――
千夜千冊第544夜「五十音図の話」より
https://1000ya.isis.ne.jp/0544.html

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池澤夏樹=個人編集《日本文学全集》30『日本語のために』(河出書房新社)2,600円 税。

◆◆◆
また、9月6日に刊行された「kotoba」にセイゴオがエッセイを寄稿しました。「kotoba」最新号の特集は「雑誌を哲学する」。『思想の科学』や『文芸春秋』、『ナショナルジオグラフィック』など内外の雑誌文化をとりあげていますが、その巻頭にセイゴオの「雑誌の妙 伏せて/開ける」が掲載されています。雑誌のルーツを辿りながら、『遊』創刊時のエピソードをはじめ、いままでに試みた編集技法にせまる格別な雑誌論です。こちらも合わせてご覧ください。

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2016年9月6日発売
B5判・260ページ 定価1,440円(税込)

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投稿者 staff : 11:55

BSプレミアム「スペシャルライブ!京都・五山送り火」に出演

8月16日(火)午後6時から9時、BSプレミアム「スペシャルライブ!京都・五山送り火」にセイゴオがフル出演します。お盆に迎えた魂を送り火によって山の向こうに送り返す「五山の送り火」は、京都生まれのセイゴオにとって特に思い入れのある風習です。樹木希林さんと松下奈緒さんらの共演者とともに、日本人の死生観や精神性そして文化的特性について語ります。

 「五山」は東山如意ヶ嶽の「大文字」がもっともよく知られています。その大きさは一画約150メートル。8時点灯の「大」つづいて、5分おきに松ヶ崎西山・東山の「妙・法」、西賀茂船山の「船形」、金閣寺付近大北山の「左大文字」及び嵯峨仙翁寺山(万灯籠山・曼荼羅山)の「鳥居形」に火が灯ります。すべて地元の方が参加してとりおこなわれています。150万人都市京都を舞台にくりひろげられる夏の風物詩を、合計30台のカメラで完全生中継。

番組:BSプレミアム「スペシャルライブ!京都・五山送り火」
日時:8月16日(火)18:00~21:00
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投稿者 staff : 17:00