セイゴオちゃんねる

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2007年12月28日

Report 連塾・絆走祭「浮世の赤坂草紙」フォトダイジェスト

 12月22日冬至の日、連塾第二期「絆走祭」は赤坂の草月ホールで大団円を迎えました。外題は「浮世の赤坂草紙」。ゲストは、アートディレクターの浅葉克己さん、ミュージシャンの井上鑑さん、服飾デザイナーの植田いつ子さん、インテリアデザイナーの内田繁さん、場の研究所所長の清水博さん、漫画家のしりあがり寿さん、邦楽家の西松布咏さん。
 本来の浮世でも、また憂世ですらないかもしれない最近の日本に、せめてひとときの浮世草紙を結びたいという願いをもってこの日を迎えたセイゴオ。意匠・文様・戯画・音曲をつぎつぎに連打しながら、連塾で一貫して見世事にしてきた「日本という方法」を、いっそう絢爛な序破急に仕立てました。
 会場の草月会館は、舞台はもちろんのこと、ロビーもホワイエも、総勢60人のスタッフ・関係者が手を尽くして連塾仕様にしつらえ。2003年7月にカナダ大使館で開催した連塾第一回から、今年6月築地本願寺で開催した通算第11回までのクロニクル展示やダイジェストビデオ上映、来年からはじまるセイゴオ好みのモノづくり「時分」の第一弾として「組子の手文庫」と「印染の風呂敷」も特別披露。
 さらにまた、年末にもかかわらず過去最多の320人もの参加者が集い、7時間の長丁場を驚くべき集中力と感度で堪能している様子が、「乱世に巌根を繞らしたい」と息を巻いていた亭主セイゴオにはなによりも快心の出来事だったようです。

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連塾コンテンツがびっしりつまった80ページの特製ファイル。
参加者一人一人のお名前入り。

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ホワイエには過去11回分の連塾集合写真も並んだ。
のべ2000人近い塾生の顔ぶれが圧巻。

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舞台上には、セイゴオの書斎の本棚の一角が再現された。

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草月会館の歴史を象徴する緞帳に、草紙の文字が投影される。
藤本晴美さんによる大胆な演出。

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開幕を告げる金子郁容さん、黒澤保樹さん、新宅正明さん。
この3人がセイゴオに連塾という大プロジェクトを決断させた。

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ステージ奥の搬入扉がゆっくり開き、赤坂の街並みからセイゴオが登場。
前代未聞のオープニング。

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冬至の意味とその背景にあるオシリスとイシスとセトの神話をかわきりに、
浮世草紙をひもとく。

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内田繁さんとともに、昨今のデザイン界に一撃を加えつつ、
「弱さのデザイン」という一枝を立てる。

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しりあがり寿さんと、代表作『弥次喜多in DEEP』の
シュールな「ふりだしの畳」を、セリフ読み。息もぴったりで妖しげ。

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「誘導合致」「懸待一如」など、生命科学と日本論を重ねる清水博さん。
来場者の多くが、わずか30分の「講義」に胸を打たれた。

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めくるめくトークと映像で、客席の集中力とテンションもどんどん高くなる。

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口三味線の「年の瀬」でたちまち会場を魅了した西松布咏さん。
地唄「伽羅の香り」など絶品な4曲を披露。

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セイゴオ好みの逸品を制作中の若き職人もステージに。
秋田の木工職人・高階隆志さんと京都の印染め職人・掛札英敬さん。

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組子の手文庫「SUKIYA」と「RANGA」。
印染め風呂敷の「旬」と「色」。

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「交歓おつまみ連餉」タイムでは、冬至にちなんだ軽食と、
ご近所・豊川稲荷の家元屋の稲荷寿司が供された。

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緞帳前に福原義春さん(左)と小堀宗実さん(右)が登場して、
縁側談義のような日本語りで第2部開演。

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卓球120本打ちから始まった、浅葉克己さんによる、
汗だくのタイポグラフィック・ショータイム。

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4時間を費やして仕込んだドレープを傍らに、
知られざる日本のオートクチュールを静かに語る植田いつ子さん。

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「黒織部」「Return Home」「Soundings」をソロ演奏する井上鑑さん。
プロたちがこぞって憧れる超絶的なアレンジがホールを包んだ。

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ラストのセイゴオ・ソロトーク。
「グローバリズムの直植ではなく、苗代という方法を取り戻したい」。

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締めは本邦初披露の、「踏旬歌集(=冬春夏秋)」。
作詞・松岡正剛、作曲・井上鑑。

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ステージ前に全出演者と全来場者が並んで、
中道淳さんによる恒例の連塾集合写真撮影。


◆これまでの連塾絆走祭レポートもあわせてご覧ください。
第一祭「数寄になった人」 2006年7月22日 時事通信ホール(2006年7月25日記事)
第二祭「風来ストリート」 2007年1月27日 明日館(2007年2月2日記事)
第三祭「牡丹に唐獅子」  2007年6月16日 築地本願寺(2007年7月3日記事)

撮影 川本聖哉

投稿者 staff : 23:47

2007年12月27日

Publishing 年末年始の書店はセイゴオ尽し

 12月20日からいよいよ書店に並んだ『誰も知らない世界と日本のまちがい』と『脳と日本人』。各地の大手書店でセイゴオフェアが開催されていることもあり、すでに増刷が決定するなど評判は上々。このほかにも、同時期にさらに3冊の“セイゴオ入り”の本が刊行されています。年末年始は、ぜひセイゴオ尽しをお楽しみください。

■おもてなしの三位一体

 リクルート「Works」誌のインタビュー連載「おもてなしの源流」が一冊の本にまとめられた。日本の「おもてなし」は本来「もてなし」「しつらい」「ふるまい」の三位一体だったと説く、セイゴオのインタビューも収録されている。ほかに湯布院「亀の井別荘」の中谷健太郎さん、熊倉功夫さん、内田繁さんらが登場。

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『おもてなしの源流』
編著:リクルート ワークス編集部
発行:英治出版
2007年12月25日
1,800円+税


■バツをたずねる

 グラフィックデザイナーの松田行正さんが主宰する出版社 「牛若丸」から、古今東西の「×」の文様やマークを収集したユニークな本『×』が出版された。巻頭にセイゴオのエッセイ「バツをたずねる」が収録されている。このエッセイは、1982年にセイゴオが手掛けた幻のオブジェブック『×の時代 ×の文化』(工作舎)のために書いたもの。セイゴオのほかに、白川静さん、山折哲雄さん、海野弘さんらが「×」にちなんだエッセイを寄せていたが、それらも本書『×』に収録されている。

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『×』 
発行・牛若丸 発売・星雲社
2007年12月15日発行
2,800円+税


■江戸は道行・江戸は連

 田中優子さんの著書『江戸はネットワーク』(平凡社ライブラリー)に、解説「連に向きあう人」を寄稿。日本の「場」と「席」と「連」にひそむ「小さな趣向」「小さな世界」を説きつつ、田中さんの体現する江戸の官能を絶賛している。ちなみにセイゴオは、11月12日に田中さんが主宰する神田明神塾に招かれ、艶っぽく切れのよい対談をおおいに楽しんだばかり。

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田中優子著『江戸はネットワーク』(平凡社ライブラリー)
発行・平凡社
2008年1月10日
1,300円+税

投稿者 staff : 20:54

2007年12月19日

Diary ABCとICC―師走のトークセッション続く

 12月中、ワタリウム美術館とNHK「視点・論点」で2回のクマグストークを行ったセイゴオ、9日にはアートディレクターの浅葉克己さん・グラフィックデザイナーの佐藤卓さんと「水と書と日本」をテーマに対談。また15日には、アーティストの宇川直宏さん・近藤哲也さんとのトークライブに出演。週末ごとに異能の人々とのセッションを楽しむ師走となっている。

■ABCトーク「水と書と日本」

 12月9日のトークは、東京ウィメンズホールで開催された。これは東京ミッドタウンで開催中の「water展」にちなんだ企画。トークが始まるやいなや「宗教と革命と文字」といった話題に踏み込むセイゴオと、たちまちリアクションを返す浅葉克己さんとのあいだで、縦横無尽、当意即妙なやりとりが繰り広げられた。進行役は「water展」ディレクターである佐藤卓さん。
 セイゴオは、東西の民族文化と文字の成り立ちから、日本独自の花押や邦楽の記譜まで、文字とグラフィックの生態を多様な事例によって語り、浅葉さんは甲骨文字やトンパ文字の探究、日々の書道や日記、白川静さんとの出会いや南方熊楠展で見た硯の印象など、体験的なエピソードをピンポン玉のように投げかける。
 話題は水墨画にもおよび、セイゴオは雪舟の「松林図」や蕪村の「夜色楼台図」をスクリーンに映しながら、日本には文字と文字のあいだを水が埋めているという感覚もあったのではないかと指摘。
 筆記用具とストロークが文字文化をつくる。文字は「いったん伏せて、それを開ける」という所作によって綴られる。この身体感覚が、本のページの「表裏」にも、社会の「表裏にもつながっている。文字は人間の痕跡そのものであり、独自のフォントをもたなくなった最近の新聞やメディアは、まさに身体性を失った人間を象徴しているのではないか。
 セイゴオの問題提起を受けて、最後に、浅葉さんが紅白の旗を手に、手旗信号で「水と書と日本」の一音一音を実演してトークを締めくくった。
 
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■ICCトーク「メディアを探索せよ!」

 12月15日のトークライブは、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)10周年記念として、メディアアートをテーマに開催される全5回シリーズの初日。コーディネーターの四方幸子さんから、宇川直宏さん・近藤哲也さんとともに紹介を受けたセイゴオは、「今日はぼくは保護者の立場です」と笑いながら挨拶。すでにこの日に先立ち、赤坂で二人と3時間におよぶ打ち合わせをしていたこともあって、会場スクリーンに披露されるそれぞれの作品のおもしろさを的確に言葉にしていった。

 多彩な活動で知られ、自らをメディアセラピストと称する宇川さんは、人工台風装置による「A Series of Interpreted Catharsis episode1- typhoon」、レム睡眠中のイメージを映像化した「RAPiLLd i MOVEMENT」など最近の作品を映像で紹介。また、長年ニューヨークで活動してきた近藤さんは、プログラミングによる作品「tetraleaf project」、インスタレーション「0/4」とともに、セイゴオがいたく気に入ったという、廃材だけで作った楽器「double harmonics guitar」とその演奏のためのオリジナルの記譜などを披露。

 セイゴオは、情報とつながりっぱなしの現代では、アートもメディアも伏せる力や秘める力を失っている。「何をつなぐ」かということよりも、「どこで切るか」「何を引くか」ということが重要になっていると指摘。宇川さんと近藤さんの作品には、情報単位の分界力とノンリニアな編集力と意味変容のおもしろさがある、と高く評価した上で、理性を蕩尽しきったところに生まれる「キワ」をめざしてほしい、日本が持ち出せなくなっている「負」を勇気をもって表現にしてほしいと、今後の期待を語った。

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投稿者 staff : 00:13

2007年12月12日

Report 「森の奥なる柔らかきもの」

南方熊楠のネンキン問題と賞味期限問題

 12月8日、セイゴオが「森の奥なる柔らかきもの」と題して南方熊楠(1867~1941)について2時間のソロトーク(会場は南青山の梅窓院)。ワタリウム美術館で会期中の「クマグスの森」展の特別企画である。セイゴオは2005年にもワタリウムの依頼で熊楠について講演をしており、そのときは、柳田国男や折口信夫との民俗学の「方法」の違いによって熊楠の独自性をクローズアップした。
 今回は、「クマグスの森」展で展示中の膨大なスケッチなどを紹介しつつ、とくに粘菌の研究に没頭した熊楠の視点をセイゴオ流に読み解いた。

 冒頭、「今日の話はネンキン問題です」と観客を笑わせたセイゴオ、続いて熊楠は少年のころから「モーラの神」と出会っていたのではないかと聞きなれない言葉を語り始めた。「モーラ」とは「網羅」のことで、セイゴオの編集工学の奥にある、“夢中な網羅精神”をさす。じつはセイゴオの網羅精神は、小学校時代の恩師・吉見昭一先生からの影響だった。吉見先生は、日本を代表するキノコ学者であり、南方熊楠の孫弟子だった。セイゴオ少年の「モーラの神」は、熊楠少年の「モーラの神」と遠縁だったのである。

 熊楠のきのこ、粘菌を含む菌類図譜は約10000余点に及ぶ。そのうち約3000点は彩色がほどこされ、単なるスケッチではなく美しい絵として完結している。また、襞一枚一枚、胞子一つ一つまでを精緻に描き、余白を埋め尽くすように小さな文字で視覚、味覚、触感などを書き連ねている。
 そこには「今日の科学は因果は分かるが縁がわからない」と言った熊楠の科学に対する姿勢が滲み出ている。すべてを網羅し、すべてを筆写する。それによって観察している世界の分岐や結節を自分で体験していく。熊楠はつねに自分の関わりごと対象を把握して、周りとの関係性ごと理解していたと語るセイゴオ。

 では、なぜ熊楠は、とりわけ粘菌に夢中になったのか。粘菌は、いまも動物か植物かをめぐって議論のある謎の生命体である。その“生活”を観察すると、驚くべき変性のドラマを展開する。おそらく熊楠は粘菌を網羅することで、変遷し循環しつづける「森」そのものと向き合っていたのだろう。
 それはまた、海外留学で培ったグローバルな知識を携えて、ローカルな熊野の森に分け入った熊楠の姿とも重なる。熊楠にとって「世界」は「熊野」と相似であり、「熊野」は「粘菌」と相似だった。
 熊楠は、ドクター・ユニバーサルと呼ばれたライプニッツの言葉「一切知」を掲げ、森羅万象を関係づける「南方マンダラ」を構想した。その複雑によじれ重なりある世界線の真ん中には、「生命」と「物質」をつなぐものとして「萃点」が書き込まれている。熊楠の世界は、萃点に向かってすべてが集中し、萃点からすべてが発生する。
 まさにそれは、熊野の森の粘菌である。
 こうしてセイゴオは、さまざまな映像資料も使いながら、熊楠が凝視した「ネンキン問題」を提示して、講演を締めくくった。

 それから6日後の13日夜、今度はNHK教育テレビ「視点・論点」に出演、再び「クマグスの森」について語った。故郷の田辺に暮らし熊野の森に入って、グローバリズムを体現した熊楠、粘菌を追究することで生命宇宙の循環を見つめ南方マンダラに行きついた熊楠。番組の最後にセイゴオは、人為的な賞味期限ばかりを問題にする日本は、このおおいなる循環を忘れているのではないか、と指摘した。

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投稿者 staff : 11:48

2007年12月11日

News NHK教育「視点・論点」で南方熊楠展を紹介

 12月13日、セイゴオがNHK教育「視点・論点」に出演します。「視点・論点」は各界の著名人が日替わりで出演し、現代社会の諸問題、世界情勢、文化事情などに鋭いメスを入れることで定評のある番組で、セイゴオもこれまで数回登場してきました。今回は、ワタリウム美術館で開催中の「クマグスの森展」を紹介します。

放 送:NHK教育 12月13日 22:50~23:00
再放送:NHk教育 12月14日 4:20~4:30

投稿者 staff : 14:44

2007年12月10日

News ICC「ミッション001:メディアを探索せよ!Look|Past|New」出演

 12月15日、ICC企画の「ミッション001:メディアを探索せよ!Look|Past|New」で、セイゴオがメディアレイピストの宇川直宏さんとアーティストの近藤哲也さんと対談をします。先日行われた顔合わせでは、ジャンルを超えて横断的な活動をする宇川さんと、プログラミングによる斬新な表現活動をする近藤さんに大いに関心をしめしたセイゴオ。
当日は、2人の作品映像を見ながらその背景にある独特の視点をセイゴオが探り、「メディア」の本来と将来を語ります。

「ミッション001:メディアを探索せよ!Look|Past|New」

日時:2007年12月15日(土) 午後1時―午後3時
会場:ICC4階特設会場
    [ICC] NTTインターコミュニケーション・センター
    東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティ4階
交通:慶応新宿線初台駅東口から徒歩2分
定員:150名(当日先着順)
※入場料は無料です。

◇出演者
宇川直宏(メディアレイピスト)
近藤哲也(アーティスト)
松岡正剛(編集工学研究所所長)
◇メディエーター
四方幸子(ICC学芸員)

詳細はこちら
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2007/ExploringMedia/talk1215_j.html

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投稿者 staff : 21:39

2007年12月 4日

Publishing 『誰も知らない世界と日本のまちがい』いよいよ出版

 全国書店でベストテン入りするなど大好評だった『17歳のための世界と日本の見方』からちょうど一年。いよいよ待望の続編『誰も知らない世界と日本のまちがい―自由と国家と資本主義』が間もなく刊行されます(春秋社)。
 
 古代からバロック・桃山時代までの人間文化史を通観した『17歳』に続き、本書ではエリザベス女王以降の近代と中東戦争にいたる現代が取り上げられています。暴力装置としての国民国家、帝国主義が促進した資本主義、革命思想とファシズムの関係、新自由主義が保証するロボット的個人主義などなど、世界が抱えた矛盾と葛藤を鋭く説きながら、グローバリズムに突き進む日本の「忘れもの」とその処方箋を提言。
 もちろん、『17歳』の痛快な読みやすさもそのまま継承。時代に屹立した「異人」たちに目を注ぎ、歴史のA面とB面を交差させながら意外な現象や動向を浮かびあがらせるセイゴオ節が、ますます絶好調。さらに、今回も、ちょっと過激でユニークな味わいのセイゴオ自筆の挿絵22点が収録されています。

『誰も知らない世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義』
発行日:2007年12月14日(店頭に並ぶのは20日以降)
発行所:春秋社
価 格:1,890円(税込)
総ページ数:480ページ

目次
第一講 ネーション・ステートの謎
第ニ講 エリザベス女王とリヴァイアサン
第三講 将軍の国と華夷秩序
第四講 列強の誕生とアジアの危機
第五講 開国の背景に何があったのか
第六講 明治日本の戦争と文化
第七講 社会も国家も進化しつづける?
第八講 カフカとフロイトの部屋
第九講 二つの世界戦争のあいだ
第十講  資本と大衆の時代
第十一講 日本の苗代をとりもどしたい
おわりに-苗代の知恵

 

私が言いたいことは、一言でいえば「世界はもともと決して同質なんかじゃない」ということです。しかしそれを実感するには、どうして世界に同質的なものがはびこったのかということも、見ていかなければなりません。(第1講「ネーション・ステートの謎」より)

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投稿者 staff : 23:42

Publishing 茂木健一郎さんとの対談本、刊行

 12月15日、茂木健一郎さんとセイゴオの対談本『脳と日本人』が文藝春秋から刊行されます。

 本書は、昨年の晩秋、那須の二期倶楽部で茂木さんとセイゴオが2日間にわたってかわした対談をもとに編集したもの。「世界知」と「個人知」のあいだという二人の共通の関心テーマをめぐりながら、科学の方法と日本の方法を照応させていく遠近・硬軟自在な話題が次々と展開します。かたや脳科学者、かたや編集工学者、その「方法」の違いをも見据えつつ、「知識」に対するそれぞれの真摯な格闘ぶりが表白された稀有な対話です。

 対談企画と出版化は、薄羽美江さん(MCプランニング代表)と北山ひとみさん(二期倶楽部代表)の共同プロデュース。二十数点ものカラー写真が収録され、紅葉に照り映える二期倶楽部の空間や、セイゴオが監修した「立床石」「七石舞台」を背景に、2人が語り合う空気が臨場感をもって伝わってきます。


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『脳と日本人』
松岡正剛+茂木健一郎
文藝春秋社刊 2007年12月15日刊
1714円+税


投稿者 staff : 16:29

News 週刊ブックレビューに出演

 12月9日の「週刊ブックレビュー」(NHK BS-2)にセイゴオが出演。3人の書評ゲストの一人として、今回は、鹿島茂さんの著書『ドーダの近代史』をメインにとりあげます。「ドーダ」というのは、「ドーダ、これはいいだろう」の「ドーダ」。日本の近代史のなかで連打されてきた「ドーダ」の功罪を説いた本書を、セイゴオ流に読み解きます。
ほかに、アントニオ・ネグリの書著など、ちょっと意外な2冊も紹介。

週刊ブックレビュー(NHK BS-2)
放映日時:2007年12月9日(日) 午前8時~8時54分
       *同日24時~再放映
出演者:松岡正剛・中俣暁生・坂手洋二・福岡伸一  司会:長田渚左・中江有里

投稿者 staff : 14:26

2007年12月 1日

News 連塾2最終回「浮世の赤坂草紙」申込受付中

 2007年12月22日(土)、赤坂の草月ホールで「連塾2-絆走祭」を開催します。セイゴオが7人の極上なゲストとともに「日本という方法」を深めます。第一祭「数寄になった人」、第二祭「風来ストリート」、第三祭「牡丹に唐獅子」、そして今回が第四祭「浮世の赤坂草紙」。ユニークなテーマで展開してきた「連塾2」も今回がいよいよ最終回。

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謹啓。
陳者、歳末は冬至の一日、連塾絆走祭第四祭を「浮世の赤坂草紙」と名付け、
格別の御仁たち十数名と一楼に交って侃歓諤楽、この宴、賑々しく執り行うこ
とに相成りました。
昨今の日本、まことに混濁錯綜いちじるしく、なにやら行方すら定まらぬ有様、
ここらで時代の浮世を仰々しく切り結びたく感じております。切り結ぶは意匠
文様戯画音曲、書道ライティング茶器風呂敷、論理生命システム日本、ドレ
ス手文庫歌唱条々に及ぼうというもの、はてさてこれらが何の見世事か、
当日客心御参会者のお愉しみ。流謫の御案内役としては、せめて機序を弄
して来し方行く末の暗示の星座を織りなし、そこにヴァレリーの一撃など加え、
「日本という方法」の一枝など、お持ち帰り頂く所存です。
いま日本に足りぬものは苗代。グローバリズムの直植えではありません。
敢えて嬰弱に回帰して、巌根を乱世に繞らせませんか。
                           連塾亭主・無棒玄月松岡正剛。

連塾2 絆走祭 第四祭「浮世の赤坂草紙」

日 時:2007年12月22日(土)12:00受付開始13:00~20:00
場 所:草月会館・草月ホール
     東京都港区赤坂7-2-21

ゲスト:
筆と球が唸っている     浅葉克己(アートディレクター・卓球選手)
音のクライテリアの魔術師 井上鑑(作曲家・編曲家)
ドレープは極上の日本    植田いつ子(服飾デザイナー)
数寄のミニマリズム     内田繁(インテリアデザイナー)
生命科学の新陰流     清水博(場の研究所理事長・東京大学名誉教授)
必殺畳返しの抱腹絶倒   しりあがり寿(漫画家・アニメーター)
地唄・富本・新内・小唄   西松布咏(西松流家元・邦楽美紗の会主宰)

御案内:松岡正剛

主 催:有限責任中間法人連志連衆會
協 賛:三菱商事株式会社・株式会社福光屋
参加費:3万円
    *一部を活動支援金に充当させていただいております。
申 込:どなたでもご参加できます。必ず事前にお申込ください。
     連志連衆會・事務局 渡辺
     電話 03-3587-9201/FAX 03-3568-2201
連志連衆會ホームページ http://www.renrenkai.jp/

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