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2006年11月24日

News ニュークリア・フォビアに棲む思考形態

「多価値化の世紀と原子力」フォーラムで講演

 ニュークリア・フォビアとはいわば「核恐怖症」のこと。「核」や「核エネルギー」が「フォビア」としてイメージ付けられ畏怖の対象となっているために、とりわけ日本においては本来必要な多元的議論の土壌が育まれていないという。松岡正剛が、独自の世界観によって、この問題に切り込む異色のソロ講演です。どなたでも聴講可能です。


第23回学術フォーラム「多価値化の世紀と原子力」開催案内
       
◆日時:平成18年12月6日(水曜日)18:30-21:00
◆場所:東工大 大岡山キャンパス 百年記念館3F フェライト会議室
 ※大岡山キャンパスは、東急電鉄大岡山駅(目黒線および大井町線)下車1分。
  建物の場所などは下記URLをご参照ください。
 http://www.titech.ac.jp/access-and-campusmap/j/o-okayama-campus-j.html
◆主催:学術フォーラム「多価値化の世紀と原子力」
◆共催:東工大21世紀COEプログラム「世界の持続的発展を支える革新的原子力」

◆プログラム:

 18:30ー18:40 開会挨拶(澤田哲生)

 18:40-20:00 講演
 講演題目:「ニュークリア・フォビア(Nuclear Phobia)に棲む思考形態」
 講  師: 松岡正剛  編集工学研究所所長

 20:00-21:00 自由討議 

◆参加費:無料(先着90名 定員になり次第締め切らせて頂きます)
◆参加申し込み: 氏名、所属、電話、電子メールアドレスを下記までメールでお送
 りください。
 ※このフォーラムは一般に公開していますので、お立場や年齢に関係なくどなたでもご参加頂けます。

◆参加申し込み先: tetsuo@nr.titech.ac.jp

※お申し込みの際に頂きました個人情報については、本講演会の集計のためのみに使用します。
 またこの件に関するお問い合わせは、下記までお願い致します。

学術フォーラムコーディネータ代表
澤田哲生
東京工業大学 原子炉工学研究所
電話:03-5734-3062


【参考:主催者による講演会案内より】

 1953年に米国のアイゼンハワー大統領が国連でかの有名な"Atoms for Peace"演説を行った。それを契機に核の平和利用の途が拓かれ、原子力発電が重要なエネルギー源として普及していった。いま原子力ルネサンスが謳われ、長い逆風の時代から再び原子力が興隆しようとしている。
 歴史をふり返れば、1947年7月16日、核(nuclear)が人類の前に最初にその実像を顕した。人類初の核エネルギーの解放を実現したトリニティー実験である。実験を目の当たりにしたオッペンハイマー博士は、古代インドの叙事詩バガバッドギーターを引用して「フォビア(Phobia)」つまり得体の知れない畏れを露わにした。
 そして、それから約1ヶ月後人類はオッペンハイマーのフォビア体験を共有することになる。広島・長崎への原爆投下である。
 つまり、核の生い立ちから見れば、人類の脳裏にはフォビアとしてのイメージが強烈に焼き付けられ今日まで払拭されずある。
 その一方で、永井博士のように、自らが長崎で被爆したという悲惨な体験にもかかわらず、核エネルギーの解放は人類の便益に供するはずで、またそうしなければならないと悲痛な心情を吐露したものもいた。
 それから60年が過ぎた。核エネルギーは宇宙の至る所にあり、この地球生命圏にあっても多様な側面を持っている。いまあらためて「核」を単に忌避的に捉えるのではなく、多元的な価値観に基づいて、多様な視点から議論できる土壌が必要なのではないだろうか。
 この点を松岡正剛流の独自の世界観から切り込んで頂き、その解決の糸口を論じて頂く予定である。

投稿者 staff : 2006年11月24日 17:25