セイゴオちゃんねる

2016年8月 9日


BSプレミアム「スペシャルライブ!京都・五山送り火」に出演


8月16日(火)午後6時から9時、BSプレミアム「スペシャルライブ!京都・五山送り火」にセイゴオがフル出演します。お盆に迎えた魂を送り火によって山の向こうに送り返す「五山の送り火」は、京都生まれのセイゴオにとって特に思い入れのある風習です。樹木希林さんと松下奈緒さんらの共演者とともに、日本人の死生観や精神性そして文化的特性について語ります。

 「五山」は東山如意ヶ嶽の「大文字」がもっともよく知られています。その大きさは一画約150メートル。8時点灯の「大」つづいて、5分おきに松ヶ崎西山・東山の「妙・法」、西賀茂船山の「船形」、金閣寺付近大北山の「左大文字」及び嵯峨仙翁寺山(万灯籠山・曼荼羅山)の「鳥居形」に火が灯ります。すべて地元の方が参加してとりおこなわれています。150万人都市京都を舞台にくりひろげられる夏の風物詩を、合計30台のカメラで完全生中継。


番組:BSプレミアム「スペシャルライブ!京都・五山送り火」
日時:8月16日(火)18:00~21:00
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投稿者 staff : 17:00

2016年7月29日


Report モデュレックスの本棚編集プロジェクト


 今年3月、セイゴオのもとに照明家の藤本晴美さんから「松岡さんに、SOS!」という声がかかった。純国産の照明機器メーカー「モデュレックス」の曄道悟朗社長から「オフィスの壁を本でうめ尽くしたい」という相談を受けていると言うのだ。モデュレックスは、伊勢丹新宿本店やザ・リッツ・カールトンといったショップやホテルのライティングから医療施設やオフィス空間まで、照明機器と照明設計にまつわるあらゆる技術を提供する照明プロ集団である。

 初回の打ち合わせでセイゴオは曄道さんと意気投合。「いま隈研吾さんとモデュレックスの改装工事を進めていて、壁一面を埋め尽くす幅17m×高さ4mの書棚をつくることにした。これから30年の現役生活の指針になるような本で埋め尽くしたい。社員と共有したい。ぜひ松岡正剛さんに選書していただきたい」という話だった。

 曄道さんからの依頼は3つ。(1)唯一無二の書架にしたい (2)物理的な美しさから精神的な美しさまで入れたい (3)外面的および内面的な「光」を入れたいなどなど。子供のころから本が大好きな曄道さんは、学生時代はヘルマン・ヘッセのナルツィスとゴルトムントに、社会人になってからはシュムペーターの経済的世界観に「内面的な光」を感じたという。

 セイゴオはさっそく選書に取り組んだ。選書メンバーをひきつれ、怒涛の進軍がはじまった。曄道さんのヴィジョンと日本、そして世界を見渡しながら、それぞれのジャンルのアーキタイプ・プロトタイプ・ステレオタイプのバランスをよくよく検討した。日本古典、日本文化、日本史、日本建築、芸能・工芸、民俗学、世界神話、東洋思想、西洋絵画、演劇戯曲、アート・デザイン、写真、博物学、数理学、技術史、西洋哲学、西洋思想、そして照明学などなど。古書も新刊もある。
 
 編集方針ができあがったところで、セイゴオは曄道さんの好みをさらに引き出すために連れだって書店めぐりを決行した。スタッフともども幾度も書店に通い詰め、約一か月かけて約7000冊強を選びきった。

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【5月7日 セイゴオひび】より
照明機器の革命児モデュレックスの新設本棚(隈研悟設計)のため、神田古本屋をまわる。ぼくも入手したくなった本が多くて困った。本は知と快楽と謎のモデュールなのである。

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【5月19日 セイゴオひび】より
オアゾ丸善を隈なくまわってモデュレックス書架のための本を、曄道・松岡で五百数十冊購入。豪快な収穫だ。四年ぶりに壹岐店長に会い、みんなでハヤシライスを食べる。


 隈研吾さんの設計した書棚にも、セイゴオは存分に本のプロとしての知見を注ぎ込んだ。棚板の横ラインのこだわりや棚板の厚みの工夫、そして文庫を入れる部屋の書棚まで。また、書架照明については曄道さんが昼と夜でライティングを変えるほどのこだわりを見せた。

 棚ができあがるといよいよ書棚づくりだ。粗詰め、本詰め、毎日のように本の出し入れと並び替えが続いた。次第に約7000冊強の本のリストは関係者全員が把握することとなった。セイゴオは出来上がりつつある書棚をみて「これまでかかわった書棚のなかで一番出来がいい」と自負していた。

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【6月15日 セイゴオひび】より
恵比寿の一角に誕生しつつあるモデュレックス本棚の詰めをする。とても気持ちのいい照明機器集団で、本棚を詰めていて社内空気が何重ものウェーブを送っているように感じた。

 仕上げはこの書棚の命名だった。セイゴオは数週間考え続けた。曄道さんの思い、隈さんの書棚の形状、これから30年のモデュレックスのこと――。すべてを頭のなかにおきながらようやく閃いた「光冊房(こうさつぼう)」。金を混ぜ込んだ墨で書き上げ額装した書を、曄道さんに贈呈した。7月5日のお披露目パーティでは、数百人の来場者に光冊房の書棚マップが配布され、セイゴオもご機嫌で書棚談議を楽しんだ。

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左から、曄道悟朗氏、松本照久氏(リックデザイン)、面出薫氏(照明デザイナー)、隈研吾氏、セイゴオ

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【7月5日 セイゴオひび】より
モデュレックス本社のオープニングP。隈研吾のネステッドな設計に七千冊の多重書架「光冊房」がらライン照明されてお披露目。演出はペコ。

レポート:和泉佳奈子

投稿者 staff : 23:40


「夏の夜、一葉と井上ひさしを語る」


8月11日(木・祝)、樋口一葉没後120年記念企画として「こまつ座」が企画するトークショー「夏の夜、一葉と井上ひさしを語る」にセイゴオが出演します。対談相手は「こまつ座」代表の井上麻矢さん。こまつ座『頭痛肩こり樋口一葉』は、女性が活躍する時代のために井上ひさしさんが書き下ろした傑作戯曲です。主演は永作博美さん。8月5日~25日まで日比谷シアタークリエで上演予定。

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「夏の夜、一葉と井上ひさしを語る」
松岡正剛×井上麻矢(こまつ座代表)
8月11日(木・祝)18:30~公演終了後

詳しくはコチラ
http://www.tohostage.com/ichiyo2016/
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投稿者 staff : 23:33

2016年7月22日


Publishing タングステンおじさんへ



『レナードの朝』『妻を帽子とまちがえた男』『音楽嗜好症』などの著書で知られ、昨年(2015年)82歳で亡くなった精神医学者のオリヴァー・サックス。セイゴオは「医療ものにありがちな説得じみたバイアスがなくおもしろい」と、かねてからオリヴァー・サックスの著作を楽しんでいましたが、なかでもっとも耽読してきたのが『タングステンおじさん』とのこと、「千夜千冊」1238夜に取り上げて、オリヴァー・サックスの少年時代の科学への「ときめき」を追想しています。

 その『タングステンおじさん』がこのたびハヤカワ・ノンフィクション文庫なり、セイゴオが帯文を寄せました。

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オリヴァー・サックス『タングステンおじさん』
ハヤカワ・ノンフィクション文庫(2016年7月15日刊)

――それにしても、タングステン叔父さんが本当に実在していただなんて、まったく羨ましいかぎりだ。ぼくにも是非ともいてほしかった。が、実はこういう"変なおじさん"は誰のそばにもきっといるはずなのだ。(略)本書の後半はみごとな「化学入門」にもなっている。これまたこんなふうに化学のイロハを躍動的に書いているものはめずらしい。とくにメンデレーエフの快挙の解説は出色だ。オリヴァー少年が青年となって量子力学にふれ、ついに昔日の「化学の箱庭」と別れを告げるところなど、ぼくには万感迫るものがあった。――千夜千冊第1238夜『タングステンおじさん』より

◆◆◆

 もうひとり、セイゴオがいまなお敬愛する免疫学者の多田富雄さん(2010年逝去)の多面的な思索や著作や活動を多面的に紹介する書籍『多田富雄のコスモロジー』が出版され(藤原書店)、『免疫の意味論』を取り上げた「千夜千冊」がそのまま収録されました。これは、多田富雄さんと、五木寛之さん・井上ひさしさん、白洲正子さん、中村桂子さん、柳澤桂子さん、石牟礼道子さんが、あたかも露伴の『連環記』のように漂巡回遊しているかのようにセイゴオが独自に組み立てたもの、まさに科学と詩学と能楽の融合をめざした多田さんのコスモロジーにふさわしい異色の一篇です。

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『多田富雄のコスモロジー』
藤原書店(2016年5月10日刊)

投稿者 staff : 17:19

2016年6月 8日


元『プレイボーイ』編集長・島地勝彦氏との対談が掲載


ゴートクジ・本楼でセイゴオが元『プレイボーイ』編集長の島地勝彦さんと対談を行い、WEB雑誌「現代ビジネス」連載中の≪島地勝彦の「遊戯三昧」≫に掲載されました。

「島地勝彦の遊戯三昧」は大人の遊びを知り尽くした伝説の編集者が、ゲストとともに"男の遊び"について語り合うという趣向で、これまで各界の著名人とダンディズムあふれるトークが展開されてきました。

2人は昨年、タバコのすばらしさについて語り合うという、まさしく時代を逆行するかのような対談を行い意気投合、今回、島地さんがセイゴオに声をかけたことで対談が実現しました。

同時代に活躍した伝説の編集者2人が、卓越したインタビュー力で互いのディープな魅力を引きだしあった本対談は、下記のURLからご覧いただけます。

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対談後に全集『松岡正剛千夜千冊』をのぞきこむ島地スタッフのみなさん
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「島地勝彦の『遊戯三昧』」(WEB雑誌「現代ビジネス」連載中)
第13回ゲスト:松岡正剛さん
(前編)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48535
(後編)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48534

投稿者 staff : 20:51 | コメント (0)