第四百二夜
チャールズ・ペレグリーノ『ダスト』
(10/10)
この仮説の最初は1970年くらいに提出されたものなので、その後もさまざまな新説が加わっている。
そのとき、銀河磁場にとらえられた荷電粒子の流れに地球が浸されて放射線が降りそそぐのではないかという意見、そのとき太陽系が星間分子雲にのみこまれて太陽光が遮断されてしまうのではないかという意見、そのとき巨大な隕石群と遭遇するのではないかという意見、いや、星間分子雲とのあいだに摩擦がおこって、太陽系の外側をとりまく彗星の核が擾乱をうけて、そのとき大量の彗星が地球に降りそそぐのだという意見、さまざまである。
どちらにしても、地球の生物環境など一定であるはずがない。割箸をつかわないでアマゾンの木々に協力するのもいいが、ウィルスがどんな宿主を選ぶかということから彗星がどのように発生するかということまでがつながっているということ、すなわちミロク=マクロ環境系のふとした異常におもいをいたすことも、ときには必要なのである。
もっとも、本書が"予告"したようなことがおこりはじめれば、ユダヤ教やキリスト教やイスラム教が原点から再噴出するか、それらに代わる世界宗教が胚胎するか、きっとそのようなとんでもないことのトリガーが引かれることになる。
それとも、すでにそういうことが始まっているということなのだろうか。エイズ、狂牛病、テロ戦争といった三角形を見ていると、ときどきそんな気にもさせられる。
MENUに戻る
