ほくえんレポーター  河村秀昭
初冬・山里の原風景
2011年11月24日
 立冬、小雪を過ぎ、佐久間にも紅葉が始まる時節となり、朝晩の冷え込みは冬の到来近しを告げております。今年の佐久間はどの地区でも猿の出没の話が聞かれず、当に実りの秋となりました。その実りを得る収穫作業に、今まで日本の至るところで日常的にあった風景が見られなくなっています。過疎化・高齢化も一因です。農業の近代化、機械化も大きな要因です。効率化を追い求めるが故の古き良き日本の伝統・文化が失われつつあるのも現実です。これを否定するつもりはありません。山が荒れ、耕作放棄地が増えることは日本の原風景「里山」が次第に消滅することを意味します。

刈り取りを終え、
はざ掛けしたそばの束

 民間ベースで、棚田のオーナー制度等調和の取れた自然と人の暮らしを守る活動が全国的な広がりを見せています。都市部の人達の力を借りて、里山を守る活動の流れです。「NPOがんばらまいか佐久間」でも同様な活動を「そば」で行っております。そばのパートナー制度がそれです。今年は天候不順、二度の台風の襲来等が影響し大幅な減収となりました。19日(土)予定していた脱穀は雨が予想される為、1日前倒しをして18日(金)に行いました。パートナーの人達も予定の変更、平日となったこともあり、殆どのパートナーは来れませんでしたが、それでも1組2人が駆けつけてくれました。NPOからは23名が集まり総勢25人で収穫を行いました。昨年より耕作地を1.5倍に増やしたにもかかわらず、収量は3分の1の約90キロと惨たんたる結果となりました。脱穀機械は使わず、昔ながらの足漕ぎ式と手による叩きで、実を落す作業で十分でした。

焚き火の煙がたなびく中で進められる脱穀作業

 このような光景、当に日本の忘れかけた原風景がここに展開されていました。デジタルでないアナログの温かみを感じる営みが目の前にありました。何か心の豊かさを実感するから不思議であります。人にとって、スローと言う一面効率の悪さも時には必要とする様な気がします。

そばの実の選別作業、昔ながらの道具です


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